岡山県高校演劇フェスティバル(演劇部)

3月27日(土)、第17回岡山県高校演劇フェスティバルが久米南町文化ホールで開催されました。 本校の上演作品は「ふうせん~だめの子日記からのメッセージ~」(作:宮島宏幸)で、「だめの子日記」を題材とした第3弾になります。
しっかり者で才気に満ちた生前の智加枝さんのちょっぴりお茶目な面も描かれています。全体を通しては、やはり「日記」の持つ偉大ともいえる魅力がふんだんに表現され、残された者たちの心にも、日記が生きる希望を与えてくれる物語になっています。

令和の時代を生きる今の女子高校生が等身大の昭和の風情を表現するため、当時流行していた「赤い風船」(浅田美代子)を3人で歌うシーンや、古い学生カバンも登場させました。 時代は変わっても、青春をひた向きに生きている者の心には不変の思いが伝わり、時代を越えた共感が生まれました。
宮島先生はこの作品を最後に残して本校を去られましたが、共に一つの作品を作り上げるために過ごした濃密な時間はかけがえのないものであり、大きく成長した生徒たちが中心になって作り上げる次回作には大いに期待が持てます。