視覚障がい者への支援講座(看護科1年)

教室全体の風景その1
教室全体の風景その2

1月31日(水)、看護科1年生が高取茂樹先生と5代目盲導犬を講師にお迎えしました。
高取先生のお話を聞き、視覚障がいの方がどのような生活なのか、また、私たちはどのような対応やサポートをすれば良いか学びました。
高取先生は、講演中も見えているかのようにパソコンを使いこなし、お話をしてくださいました。その姿を見て生徒たちは「おぉ!」と反応し、全てに驚きの反応を隠せません。
講演中でも盲導犬は、高取先生の指示にすぐ動けるように待機し、静かに仕事をしていました。

高取先生
仕事中の盲導犬

高取先生から「私たち感覚障がいをもつ方の生活は情報機器の進化に伴って格段に良くなってきた。でもまだ不便なところもある。障がいを一つの特徴としてとらえ、みんなと同じ一人の人間として見て接してほしいし、どんな患者さんでも目を見て接してほしい。」と呼びかけられました。
 

教室全体の風景その3
見える距離を体験する生徒
支援の仕方その1

実際の支援方法として、介助者の体の使い方やスマートフォンを使用して誘導をすることなど体験をしました。
通常のアプリでも文字は読み上げますが、スタンプなどの記号は伝わらないことから、スタンプなど簡便なものに頼るのではなく、誰にでも伝わるように丁寧にメールを打つことが大切だと学びました。
高取先生から、時代とともに支援方法が変化していくが支援の最初は変わらないので、勇気元気優しさを持ち「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてほしい、と教えていただきました。 

誘導・歩行介助体験その1
誘導・歩行介助体験その2
誘導・歩行介助体験その3

また、実際に視覚を遮り、ペアで歩行を行ってみました。
見えないことは怖いけれど、介助者の声を頼りに歩行しました。このことから、支援する人は障がいを有する人の命を預かり、障がいを有する人は支援する人に命を預けるといった、お互いの信頼関係も大切だと学びました。

生徒代表が、「感覚障がいがどのようなものか深く理解できた。ただ眺めるのではなく社会の生活に積極的に参加して、最初の支援として勇気元気優しさを心に留めて人との関わりを大切にしたい。自分たちから声をかけていきます。普段から丁寧なコミュニケーションを意識して、信頼関係を大切にできる素敵な看護師になれるように頑張ります。」と決意を述べました。

最後に高取先生が退室される際、盲導犬がどのように先生を誘導するのか障害物をどのように伝えるのかを実際に見せていただきました。

講演の学びとお礼を伝える生徒