日本高校生HPDU(即興型英語ディベート)連盟杯全国大会(英語部)

英語部の2年生3名(山際くん、國米くん、小山さん)が3月26日(土)、27日(日)にZoomを利用してオンラインで開催された第11回日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯HPDU(即興型英語ディベート)の全国大会に参加しました。

本校英語部は先日行われたHPDU岡山県大会において準優勝し、全国大会への出場権を獲得していました。*HPDUは高校生即興型英語ディベートの全国団体。

即興型英語ディベートは、毎試合異なる論題が発表され、論題発表後20分間の準備時間でスピーチを作成し、一人5分ずつのスピーチ時間で主張や反論などを繰り広げる競技です。
意見を考えたり英語にしたりする時間が短いため、準備型のディベートよりもアイデアの瞬発力と英語力を求められる競技となっています。

今回大会に参加する3名は、全国大会の出場が決まったあと、部内で練習を行うだけではなく、岡山県内では岡山城東高校や岡山大安寺中等教育学校、県外では、愛知県の千種高校や兵庫県の葺合高校と練習試合を行い、大会に向けディベート力を高めていました。初めは5分間英語でのスピーチを続けることにも苦戦していましたが、練習を通じて徐々に英語力が高まり、後半は主に議論の質を高めることに意識を向けることができました。


今回の大会には全国から44チームが参加し、予選が4試合行われ、予選の上位8校が決勝トーナメントに進出するという形式で行われました。

予選の論題は以下の通りでした。(大会では日本語訳は付いていません)

■第1試合 THBT the tourism industry does more harm than good for the citizens of developing countries.
「発展途上国の市民にとって、観光産業は利点よりも害の方が大きい。」

■第2試合 TH, as the feminist movement, would advocate for the abolishment of boys-only and girls-only schools.
「フェミニスト運動は男子校と女子校の廃止を主張する方が良い。」

■第3試合 THW grant senior military officers a veto over military decisions made by politicians.
(e.g. troop deployments, specific missions)
「政治家によってなされる軍事的な決定に対して、上級軍人に拒否権を認める方が良い。」

■第4試合 THW make the number of votes an individual has inversely proportional to their wealth.
(i.e. the more wealth an individual has the fewer votes that individual has)
「個人の持つ投票権の数を、個人の富の量に反比例とする。(よりお金持ちの人は、投票権が少なくなる)」

試合では、対戦相手の英語の流暢さや論題の難しさにかなり苦戦をしましたが、ひるまずに戦うことができました。結果的には、予選4試合で1勝3敗となり、決勝トーナメント進出はできませんでした。

その中でも、第1試合では最終的に優勝をした神奈川県の栄光学園と対戦をし、敗れたものの善戦をすることができたり、第3試合では浜松開誠館高校を相手に全国の舞台で1勝することができたりし、良い経験となりました。また、全国レベルの審査員の方からフィードバックをいただき、とても参考になりました。

皆さんの応援の力もあり、選手の3名はそれぞれがこれまで1年間取り組んできた力を発揮し、全力で戦うことができました。
激励していただいた同窓会、PTAの方々をはじめ、練習試合を行って下さった他校の皆さんや、励ましの言葉かけをいただいた多くの方に感謝申し上げます。
2年生3名はこの大会で引退し、英語部は代替わりとなります。津山東高校の英語部を引っ張ってきた2年生3名に感謝するとともに、今後の1年生の活躍に期待します。