11月15日(土)、専攻科1年生が、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(神戸市中央区)へ「災害看護」についての理解を深める目的で、研修に行ってきました。
初めに、語り部の方から震災体験談を伺いました。
語り部の方は当時、高層マンションにお住まいで被災され、写真を交えお話していただきました。
災害時には、学生である私たちにも被災された方の生活を支えるお手伝いができることに気づきました。
また、語り部の方のお話や映像による追体験から、自助・共助の重要性を再確認することができました。
阪神淡路大震災から30年がたち、復興した街並みを感じることができました。この災害によって「災害看護」という分野が大きく発展したと授業で学習しました。今後も看護の役割の重要性についてさらに深めていきたいと思います。
11月7日(金)、第2回防災訓練を実施しました。地震とそれに伴う火災が発生し、停電により校内放送が使えないという複合的な状況を想定し、教務室や各管理室をはじめ全てのHRに設置されている無線機を活用して行いました。
最初に、緊急地震速報が放送で流れました。地震の際には机が動くことがあるので、生徒たちはしっかりと机の脚を持ち、頭の保護の目的で机に下に入りました。
次に、無線機を使用して、教室棟の各階や体育館・専門科棟の被災状況の確認が行われました。被災状況の確認後、本部より避難指示が出されました。
生徒たちは、避難指示から点呼・報告までの時間短縮を常に意識し、火災発生時の基本行動である「おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない」の原則を再確認し、規律ある行動を心がけ真剣に取り組みました。なお、今年度も、災害看護を学んでいる専攻科生が授業の一環として参加し、本科生の良い見本となりました。
集合・点呼完了後には、津山圏域津山消防組合の消防署員の方々の指導のもと、水消火器を用いた初期消火訓練を実施しました。訓練では、周囲の方に大きな声で「火事だ!!」と知らせ、初期消火にあたりました。
消防署の方からは、火災の発生から消防隊が到着するまでの数分間が、命と建物を守るための最も重要な時間であり、火が天井に達するなど危険な状況になった際の避難への切り替えのタイミングであることなど、判断基準を教えていただきました。
続いて、消防署の方から、真剣かつ緊張感を持って訓練に臨む生徒たちの姿勢が見られたと、ご講評いただきました。
最後に、教育環境部長より、県から本校に配布された防災多機能ラジオライトの紹介がありました。ラジオは災害時、大切な情報収集の手段になります。手動で充電でき、懐中電灯にもなり、その上スマートホンも充電できる優れものです。非常用持ち出し袋に備えておくと便利です。
生徒たちにとって、いざという時のためにどのように備えておけばよいか、そしてどのように行動すればよいか、見つめなおす良い機会となりました。
9月3日(水)、専攻科1・2年生を対象に、医療法人和風会 中島病院から、がん看護専門看護師・緩和ケア認定看護師 竹内奈々恵先生をお迎えし「緩和ケアについて」と題し、その人らしく最後まで生活することを支援するにあたって緩和ケアの視点からお話しいただきました。
まずはウォーミングアップとして「自分の人生」について考え、二人一組になって話し合いました。
その後のグループワークでは、喪失体験を5色の紙に自分の大切にしている人やモノを書き出してみることで、私たちが何を大切に生活しているのかを改めて感じることができました。
何かを失うことの喪失体験は今まで経験したことのない生徒も多い中、今日の講演を通して改めて「失う」ということの気持ちを深く学ぶことのできる機会となりました。
<生徒の感想>
緩和ケアとは、病気の早期(がん等と診断されたとき)から始まる支援であり、患者ご本人だけではなく、そのご家族も支える包括的なケアであること、身体的な苦痛だけでなく、精神的、社会的、スピリチュアルな側面にも視野を向け、全人的に援助するものであると学びました。終末期の患者さんの気持ちを疑似体験で少しでも感じることができ、この体験を忘れずに今後臨床で働いたときに活かしていきたいと思いました。
8月26日(火)、医療法人東浩会石川病院看護師長 横川正行先生を講師にお迎えし、「摂食・嚥下障害の看護」について講演をしていただきました。
高齢者の誤嚥性肺炎は死因の大きな割合を占めており、社会的にも誤嚥を予防することに重点を置いた看護の重要性が高まっていることについて再確認ができました。
患者さんの「食べる」ことを支えるために、患者さんに適した体位の工夫や食事形態の選択、口腔ケアなど具体的に事例を交えてお話をいただきました。10月からの臨地実習では患者さんの日常生活に目を向け、看護をしていきたいと思います。
7月22日(火)から3日間、専攻科2年生を対象に看護師国家試験対策セミナーを開催しました。
まず、開講式を行い、山本校長と小林看護科長から、自学自習で自分と向き合いながら、自身の学習リズムのよいきっかけとして、2月の看護師国家試験の合格を目指して頑張るよう励ましの言葉をいただきました。
生徒たちは、各自苦手な科目を中心に、真剣に取り組むことができました。
また、セミナー開催に先立って、講師に株式会社看護師国家試験対策吉川塾の吉川久美子先生をお迎えし、国家試験のガイダンスをしていただきました。
吉川先生のパワフルで魅力にあふれた講義は、生徒たちみんなが夢中になり、国家試験に向けての学習方法を確認する機会となりました。
7月18日(金)、終業式では、山本校長が式辞の中で、4月の始業式の際に話された二つのことについての振り返りの言葉がありました。
一つ目の、挨拶については、笑顔で挨拶を返してくれる生徒が増え、人と繋がる第一歩としてのコミュニケーション力が向上しているとし、二つ目の「現状に満足せず、挑戦し続けること」については、授業だけでなく部活動、生徒会活動、ボランティア活動など、さまざまなことに対して、精一杯取り組めた人は、頑張った自分を「あっぱれ」と、しっかりほめてあげてほしいとありました。
また、今回新たに伝えたいこととして、「物事の本質を見抜く力をつけてほしい。心の目、心の耳で真実は何かをしっかりとらえてほしい。」と話されました。そして、高校1、2年は部活動のバレーボールに、3年は受験勉強に打ち込まれたご自身の体験を紹介されながら、「自己実現に向けて自分を磨く夏」、応援やボランティアを通じて「インターハイを肌で感じる夏」、「自身の洞察力や傾聴力を深めるチャンスの夏」、等、「充実した時間を送って、二学期の東雲祭を仲間と合意形成を図り、成功させてほしい。」と結ばれました。
式の最後には、校歌を斉唱しました。
連絡事項では、板谷教頭から6月から始めた本校公式インスタグラムについて、その目的、掲載内容について改めて連絡がありました。
次に清水生徒支援部長から、熱中症への対応をシミュレーションした上で部活動に取り組むことや、自転車の施錠の徹底などの注意喚起がありました。
最後に三谷生徒会長から、 現在、検討中の東雲祭におけるスマートフォンの使用についての経過報告と、 「意見の食い違いからぶつかり合うこともあると思いますが、いい東雲祭をつくっていきましょう。」と呼びかけがありました。
専攻科では、本科生(高校生)の部活動にあたるものとして、コミュニケーション・美術・音楽・スポーツ・生活の5つの同好会が活動しています。
今年度も自治会総会を終え、生活同好会の活動が開始となりました。
1年生7名を迎え、同好会員みんなで相談した結果、今年はキュウリ・プチトマト・アスパラガス等の野菜と、マリーゴールド・カスミ草・ミニひまわり・サンパチェンス等の花に決定しました。
ミミズなどを見つけるたびに大騒ぎしつつ、1・2年生が楽しく交流しながら、植え付けを行いました。
専攻科2年生は、5月26日から病院実習が開始となり、3週間後には、1年生の実習も始まります。みんなで協力して、お世話を続けたいと思います。
5月16日(金)に、自治会総会を開催しました。令和6年度自治会事業・会計報告後、令和7年度事業案・予算案が示され、承認を得ることができました。
専攻科2学年で交流を深めながら、各同好会活動について、具体的な話合いが行われました。
「日々の学校生活が充実できるよう時間や予算、人とのつながりを大切にしていく企画を考えていきたい。」と自治会副会長が締めくくりました。
4月26日(土)、専攻科2年生を対象に、県内の高等学校看護科(5年一貫校)の5校の生徒同士の親睦を図るとともに、看護師を目指す者としての感性を磨くことを目的として、「看護学生交流会」が開催されました。
今年は、倉敷翠松高等学校(倉敷市平田)で行われ、まずは岡山理科大学教職支援センター非常勤講師 松本一郎先生より「看護に生かす よさを認める学校づくり」について講演を聞きました。
昼食時には、各校代表生徒による学校紹介を行いました。学校の特徴や授業の様子をスライドにまとめ、津山東高校の魅力をしっかりアピールすることができました。
午後からはグループに分かれて、お茶室で抹茶とお菓子をいただき、おもてなしをしていただきました。
津山東高校では表千家の茶道を学んでいますが、今回は裏千家だったので、その違いも学ぶことができました。
お茶席と同時に、グループごとで情報交換も行い、国家試験合格に向けて仲間たちと頑張っていこうと、決意がより強くなりました。
4月23日(水)、医療現場における接遇について、津山中央病院副院長 西川秀香先生を講師にお招きして、専攻科1年生がお話しを聞きました。
看護職者として、患者さんが何を求め何をしたいと望んでいるにかを推察し、その気持ちに寄り添い行動することや、望ましい人間関係を築くことを目的として行われました。
医療従事者の接遇の心得や、医療現場での接遇の必要性を学びました。
実際に演習を交えながら、生徒たちはメモを取りグループワークに熱心に取り組みました。
最後に、生徒代表が「医療現場での接遇が必要とされるのはなぜか、今回の講演を聞いて学ぶことができました。患者さんと信頼関係を築くために接遇がいかに大切なのかを日々の生活の中でも意識して、6月から始まる実習に臨みたいと思います。」とお礼の言葉を述べました。
津山東高校の情報をお届けします! ~殻を破ろう 人と繋がろう~