うまいっしょ甲子園(食物調理科3年)

11月11日(土)、三笠高校生レストランMIKASA COOKING ESSOR内併設キッチンスタジアム(北海道三笠市)において、「うまいっしょ甲子園全国高校生料理選手権2023」が開催されました。

本校から 、1次選考(書類審査)を経て、2次選考(オンライン審査)を通過した食物調理科3年の小野知里さん、金平小梅さんが出場しました。

本校は2年前に先輩が出場する予定で冬休み返上で猛練習をしていましたが、新型コロナ禍で急遽中止となり北海道での実技審査ができませんでした。そのため、初めての参加となり、勝手や様子がよく分からない状態で、時間内に終えることと衛生と整理整頓を心がけて練習に励みました。

本選は、会場にて実技調理と試食審査が行われました。「日本の名物料理×高校生のアイデア」のセットメニューが今回のテーマで、小野さんと金平さんは「でーれーうめぇ 食べてみんちゃい岡山の味  ~蒸籠でちーと温まりぃ~」 を考案しました。

2次選考(オンライン審査)の様子


前日は早朝から丸1日かけて移動し、会場と機器や器具の確認と本選の説明を受けました。
また、当日は、2グループに分かれて本選を行うためのくじを引き、本校は午前の部となりました。

本選では、2つの調理台を使用することが可能のため作業スペースは十分あったものの、やはり緊張と勝手の違いから2人の連携が乱れ、さらに、YouTubeでライブ配信をされるプレッシャーと、審査員の方からの様々な質問に答えながらで、制限時間ギリギリの終了となりましたが、出来上がってホッと一安心しました。

今回選んだ名物料理は、岡山県の「とどめせ」です。とどめせは炊き込みご飯に酢を混ぜた煮込み寿司です。このとどめせを中華風にアレンジし、通常昆布の出汁を使うところ鶏ガラを使いました。鶏ガラは醤油などの濃い味と相性が良く、またうま味と酢の酸味の調和により深い味が生まれます。
せいろ蒸しは、岡山県産の野菜と瀬戸内海で多く漁獲されるさわらを使用しました。「黒ごま・甘辛生姜・レモン酢醤油」の3種のタレで素材の良さを引き出し、飽きなく楽しむことができます。
生姜スープは地元の特産津山ショウガを使用し、ピリッと刺激のあるスープに仕上げました。

審査結果は上位入賞とはならず、「入賞」でしたが、審査員の方々みなさんが口をそろえて味はとても良かったし、調理台や作業がとてもきれいに整頓されながら調理ができていたと褒めていただきました。
ただ、せいろ蒸しの野菜の火の通りと、食材の組み合わせを工夫した方が良かったと助言をいただきました。


審査後はともに戦った生徒たちと仲良くなり、翌日行われた北海道米セミナーと辻調理師専門学校の石川智之先生による中華料理セミナーに参加し、一緒に料理を作って試食をし、お互いに労をねぎらいました。

今回、遠く北海道の地で行われた全国大会で、同じ調理師を目指す高校生と戦い、料理にかける想いや様々な料理を知ることができました。
来年もぜひ後輩に出場してもらいたいので、この経験をしっかり後輩に伝え、優勝を目指して欲しいです。