視覚障がい者への支援(看護科1年)

講演の様子(全体)
講演の様子(全体)
視覚障害者誘導用ブロックの紹介

1月18日(月)、視覚障がい者への理解を深め支援方法を学ぶため、高取茂樹先生と盲導犬のテミスちゃんを講師にお招きしました。高取先生は生まれつき目が見えず辛い時期もあったとのことですが、いつも、明るく、元気に毎年本校に来ていただいています。
「勇気」「元気」「優しさ」を大切にすること、言葉と力の暴力は絶対にいけないことを何度も教えてくださいました。
盲導犬のテミスちゃんは、厳しい訓練を積み重ね狭き門をくぐり、盲導犬となって高取先生をサポートしています。

盲導犬テミスちゃん(仕事中)
お仕事中


講演では、情報の取り方(聞く:音声など、見る:点字など)、声のかけ方やサポートの具体的な方法などを教えていただきました。
実際の生活場面から、このような支援方法が良いというポイントを教えていただき、食事や料理、お金の判別、携帯電話やパソコンなどの実演や、生徒たちも体験しながらわかりやすく学びました。



盲導犬テミスちゃん(アップ)
盲導犬のテミスちゃん♡

 


また、盲導犬については、まだまだ盲導犬が少ないこと、盲導犬ユーザーとの相性や管理の問題、盲導犬を連れて一緒に入れないところが多いなど、現状の問題を知ることができました。





生徒たちがアイマスクをつけて歩行
視覚障がい者の方の歩行体験と支援の練習(ろうか)
生徒たちがアイマスクをつけて歩行
視覚障がい者の方の歩行体験と支援の練習(階段)

次に、実際にタオルとアイマスクを着けて、目が見えない方の体験をしました。
友達に手を引いてもらい廊下を歩いたり、階段を昇降しましたが、いつも慣れている廊下や階段でさえとても怖く、一歩一歩が長い時間に感じ友達にしがみついてしまいました。 友達のちょっとしたサポートや声かけ一つ一つがとてもありがたく安心できました。
この体験から、視覚障がい者の方がおられたら自分たちのできる支援を行いたいと、どの生徒たちも感じていました。


歩行体験を終え、高取先生と

<生徒の感想>
・「見えない」ことを体験してみると、鳥肌が立つくらい怖くてサポートの存在がすごく大きかった。私も、視覚障がい者の助けになりたい。

・視覚は失っても、生き生きと生活している人も多くいることを知った。様々なことができるようになるまでとても時間がかかったと思うが、それでも必死で前を見て進んでこられた生き方に感動した。その方が一番望む援助ができるように努力したい。

・努力をすれば何でもできると言われ、すごく心に響いた。高取先生から教えていただいた多くのことや、「優しさ」「笑顔」「元気」「声」「勇気」のキーワードを大切にして、素敵な看護師を目指そうと思う。