10月11日(土)、三笠高校生レストランMIKASA COOKING ESSOR内併設キッチンスタジアム(北海道三笠市)において、うまいっしょ甲子園―全国高校生料理選手権2025―が開催されました。
本校から食物調理科3年の中村にこさん、岡田結子さんチームが出場しました。
中村さん、岡田さんたちは、今回のテーマ「秋に食べたい高校生のアイデアメニュー」で創作し、 1次選考(書類審査)を経て、本選出場を獲得しました。本選では、調理後、審査員の方が試食されます。
今回、全国から15校25チームのエントリーがあり、本選には7校8チームが出場しました。
大会は4グループに分かれて行われ、くじ引きの結果、1グループ目の開始となりました。
調理では、プロの料理人の審査員の方4名と、衛生面の審査の方1名の計5名の審査員に囲まれ、終始緊張しながら作業が進みました。
学校での練習では常に20分程度時間を余して終了していましたが、勝手が違うことと、オーブンの扱いに苦戦しプリンがほぼ固まらないといったアクシデントが重なり、いつもの調子が狂ってしまい、100分の調理時間をオーバーしてしまう結果になりました。
途中、審査員の方も助言をしてくださり、何とか作品は仕上がりましたが、2人にとって悔いの残る出来栄えとなりました。
作品名:「津山に来て食べてみんちゃい!肉料理!」
岡山県北の津山市を中心に秋に食べてもらいたいショウガ、シャインマスカット、ナスなどと、津山和牛の他の地域では食べられない独特の部位を合わせた和食を洋風・中華風に少しアレンジしたランチを考え、津山へ旅行に来たような気分を堪能してもらえる献立としました。
プリンは、「榕菴珈琲」を使用したほろ苦いプリンにし、養蜂が盛んな県北特産のおいしいはちみつで作った、カラメルソースをかけました。
結果は8チーム中5チームが時間オーバーとなる今までない事態となり、当然ながら上位入賞することができませんでした。
審査員の方からのフィードバックでは、手際の良さや整理整頓等は大変良かったと褒めていただきましたが、全体的にもう少し工夫や仕事をする方が良い、味付けにメリハリを付けた方が良いなど様々なアドバイスをいただきました。
今回の経験を下級生に伝え、ぜひ来年以降も参加してもらいたいと思います。
2日目は北海道米セミナーが行われ、今回使用したななつぼし・ゆめぴりか・ふっくりんこなどの食べ比べや、料理セミナーが行われました。
午後からは、地元の生産者の方の圃場に出かけ、米やカボチャ、サツマイモなどの作物を生産されている方より、こだわりの作り方や生産者の方の熱い思いを伺いました。
3日目は審査員長のラ・サンテ オーナーシェフ髙橋 毅 氏の調理研修があり、前日の生産者の方が作られた食材を使って、「カボチャのポタージュ・カボチャのオーブン焼き・サツマイモの煮物」を教えていただきました。
他校の生徒さんとグループになって実習を行い、最終日に仲良く楽しく交流をすることができました。
はじめは、緊張もあり他校のみなさんと仲良くなれるのか不安そうでしたが、時間がたつにつれしだいに会話をすることができ、同じ調理師を目指すものとして仲良くなり、別れがさみしくなりました。
コンクールだけではなく、様々な研修が用意され学ぶ機会を与えてくださり、充実した3日間を過ごすことができました。
上位入賞とはなりませんでしたが、多くの方からのメッセージをいただき、大変うれしかったです。
本当にありがとうございました。
10月10日(金)、1年生を対象に進路講演会を行いました。この講演会は、生徒一人ひとりの進路意識の高揚を図ることを主な目的とし、人生経験豊富な講師のお話を伺うことで、現在の自分自身の在り方や生き方について自覚を深めてもらう機会として設けられました。
今回は、TAG株式会社 代表取締役の田口 雅弘先生をお招きし、ご講演いただきました。
講演会では、ご自身の経験として、リストラやパワハラで退社を迫られるといった挫折を経験した際のエピソードが語られました。田口先生は、「だめな人間なんていない。やればできる。」という師匠の言葉を糧に、自身の会社を起業したストーリーや、苦しいときに周りの人に助けを求める大切さをお話しされました。
生徒たちは、田口先生からの問いかけに対し、周りの生徒と話し合ったり、真剣にメモを取ったりしながら講演を聞いていました。
生徒代表が、田口先生にお礼を伝えました。
1年生普通科は10月23日(木)に岡山大学訪問を予定しています。岡山大学訪問で、大学の学びと実際の雰囲気を肌で感じ取り、今回の講演で高まった意識をより具体的な進路の見通しをもってほしいと思います。
10月10日(金)、2年生が「クリーン作戦LHR」を行いました。
当日はまだ夏を思わせるような天候の中、美化委員が主体となって火ばさみやほうきなどの用具準備をし、クラスごとに分担して校内ならびに近隣のゴミ拾いや清掃をしました。
校内では普段の清掃時間では手掛けられない場所に目を向け、側溝や植え込みの中まで落ち葉を掃いたり雑草を抜いたりし、あっという間にいくつものゴミ袋が一杯になりました。
校外では、道路沿いにポイ捨てされているペットボトルやタバコの吸い殻に残念な気持ちになりながらも、美しくなった環境に清々しさを感じた生徒も多かったのではないでしょうか。
それぞれの場所での活動後には、美化委員が用具の収納やゴミの分別をし、最後まで活躍しました。
この活動を通し、身近な場所の環境美化に対する意識を高めるととともに、微力ながら地域社会に貢献することができたと思います。
2025年、GIGAスクール構想によって「1人1台端末」が教育現場の当たり前になって数年が経ちました。津山東高校の生徒や教員も当たり前のようにchromebookを、授業や探究活動で活用しています。しかし、私たちは日々進歩する最新のICT技術を本当に理解し使いこなせているでしょうか。
そこで10月7日(火)、津山東高校の先生が、授業力をアップさせるために岡山県教育庁教育情報化推進室の平松孝博指導主事をお招きして、ICTを授業で活用するための教員全員研修会が開かれました。
研修では現在話題になっている「生成AI」をいかに活用し、生徒の学びを深化させるかについて、平松指導主事から分かりやすい講義をしてもらいました。参加した先生は、実際に端末を操作して生成AIを試してみたり、他校の実践例を紹介してもらったりして、授業で活用する方法を学びました。
また、日ごろの業務の効率化にも役立つことが分かり、多忙な中にも生徒と向き合う時間を確保する便利なツールでもあることを再確認しました。
研修後、平松指導主事は「行学」で教育のICT活用について研究を進めている班の生徒からの質問に丁寧に答えてくれました。生徒たちは現在悩んでいることや聞いてみたいことのアドバイスをもらい、その分かりやすい説明に大変感動していました。
今後、教育における情報化はさらに進んでいきます。その進化を津山東高校の先生もしっかり受け止め、授業や学校行事に活用することで生徒たちの学びを深めていこうと思います。
10月7日(火)、 普通科1年生のSIM津山プロジェクト は 津山市役所の方々を講師としてお招きし、農林、産業経済、福祉、子育て・健康、教育、地域振興、観光・文化、環境、防災の9分野に分かれて市の重点施策についてお話をいただきました。
つやま和牛のブランド化について、自動運転バスについて、津山まちじゅう博物館構想についてなど、津山市が力を入れて実施している取組についての講義でした。
11月18日(火)のフィールドワークに向けてしっかりと話を聴き、イメージを持つことができました。
フィールドワーク後、津山市がさらにより良い街になるような提案ができるよう活動に励みます。
10月5日(日)に、第30回津山・城西まるごと博物館フェア2025が作州民芸館周辺(津山市西近町)で開催されました。本校の調理研究同好会では、「珈琲饅頭」と「とろりんカフェオレ」を販売しました。
「珈琲饅頭」と「とろりんカフェオレ」のブースでは、生徒たちは、注文が殺到する中でも連携をとり、テキパキと対応しました。
また、この活動を機にお客様の前で販売する楽しさを感じた生徒も多く、自分たちの作ったものを販売するやりがいを感じました。
「もう売り切れ?買いたかった!」と残念がる声が聞かれるほどの大盛況で、販売開始からあっという間に完売しました。
購入できたお客様は、できたての「とろりんカフェオレ」を手に、「ほどよい甘さで美味しい!」と笑顔でおっしゃってくださいました。
本校の調理研究同好会は、調理師養成施設ならではの専門性を活かし、地域の特産物を使ったオリジナル料理やスイーツの開発に取り組んでいます。 生徒が主体となって企画・試作・販売までを行い、全国大会につながるコンクールにも挑戦しています。
秋のイベントでは、11月1日・2日にマルイフードフェスタでパウンドケーキ・クッキーの販売と、先日行われたマルイ主催のコンクール「だし活」の優秀作品を試食提供する予定です。
また、11月15日には津山城もみじまつりにおいて、パウンドケーキを販売する予定です。生徒たちがアイディアから製作まで心を込めて取り組んでいます。
10月5日(日)、第30回津山・城西まるごと博物館フェア2025が作州民芸館周辺で開催されました。本校の書道部は、宗光陶苑駐車場にて書道パフォーマンスを披露しました。
前日まで雨予報だったため、実施できるか不安もありましたが、当日は嘘のように晴れ、大勢の前で書道パフォーマンスを披露することができました。
<生徒のコメント>
当日は雨の予報でしたが、晴天に恵まれて初めての大文字も成功することができました。大きな文字の「雅」には、伝統的でみやびやかな城西の町並みがいつまでも引き継がれてほしいという思いがあります。 この経験を活かして、これからも頑張っていきたいと思います。
書道パフォーマンス終了後は、近くで行われていた書道の個展を見に行ったり、屋台の食べ物を食べたりなど城西地区を満喫することができました。
10月3日(金)、令和7年度岡山県高等学校家庭クラブ連盟 備前・美作支部研究発表大会が岡山一宮高校(岡山市北区)で開催され、本校からはホームプロジェクトの部に食物調理科1年生の鈴木心優さんが出場しました。
鈴木さんの家は、岡山県の鏡野町奥津地域で「奥津荘」という温泉旅館を家族経営しています。自然豊かな場所にある反面、たびたび災害の被害を受けてきました。
家庭基礎の授業で災害食を学び、家族のために何かできないかと考え「安心して泊まれる旅館づくり」というテーマでホームプロジェクトに取り組みました。
その結果、ホームプロジェクトの部で支部大会1位となり、県大会への出場を決めました。
11月18日に開催される県大会に向け、より良い発表となるように県大会でも入賞を目指して頑張りたいと思います。
10月2日(木)に、看護科2年生の第60回継灯式が厳粛に行われました。
継灯式とは、入学以来1年6か月、看護科で学び、今年の11月4日から3週間津山市内の4病院で行われる実習前に、看護師への道を歩む決意をあらたにする式です。
ナイチンゲール像が手にするキャンドルから受け継がれた灯火を生徒一人ひとり、小林看護科長から受け取り、灯火の重みを感じながら壇上に整列しました。
厳かな灯火が煌めく中、「看護の職業水準を維持し、さらにそれを高めることに全力を尽くします。」「仕事の上で打ち明けられた秘密や、知り得た家族の内情は決して人に洩らしません。」「私の手にゆだねられた人々の幸福のために身を捧げます。」などと、ナイチンゲール誓詞を唱和しました。
山本校長は式辞で、「私は今、社会で最も必要とされている職業の一つである看護師を目指す皆さんを誇りに思います。」「 実習を通じ、確かな知識と技術を身につけ、将来立派な看護師として活躍し社会貢献してくれることを大いに期待しています。」と激励しました。
一般社団法人津山市医師会 会長大谷様からは、「多くの職種の方々と役割は違っても治療者として共にチーム全体としてまとまり、増加する高齢者が住み慣れた地域で医療や介護を受けられる地域包括ケアシステムを支えていきましょう。」と、祝辞をいただきました。
また、医療法人東浩会石川病院 看護部長加藤様からは、「時に人の命と向き合い、時に哀しみの場面にも立ち会う。その道の厳しさを知りながらも『人のために役立ちたい』という思いで進もうとする、その決意こそが素晴らしく、尊いものです。」「私たち臨床で皆さんを受け入れる立場としても、少しでも学びの多い実習となるようサポートしていきたいと思っています。」とお祝いの言葉をいただきました。
来賓の方々から、継灯生に記念品・花束の贈呈がありました。
生徒を代表して、井上陽菜乃さんが「看護師を目指すものとしての自覚を忘れず、患者様一人ひとりに寄り添い、少しでも安心を届けられるように努めます。」と決意と謝辞を述べました。
継灯式を経て、生徒たちは看護師としての道を歩む覚悟を胸に、普段の学習をはじめ、11月4日から実施される臨地実習に取り組んでいきます。これからの成長と活躍が大いに期待されます。
継灯式の開式前には、専攻科1年生の代表生徒が参加者一人ひとりの胸にコサージュをつける心温まる場面がありました。また、高校1年生と3年生からはお祝いの手紙をいただき、式の雰囲気がさらに和やかになりました。
看護科・専攻科の先輩後輩だけでなく、学科を越えた「継灯おめでとう」のお祝いの言葉が飛び交い、参加者全員が温かい祝福に包まれました。このような多くの激励や祝福を受け、看護科2年生は少し照れながらも喜びを感じていました。
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