
8月5日(火)、普通科3年生の学芸員志望などの有志生徒を発起人として、「城東ふれあいツアー」を実施しました。ツアーでは本校南にある城東から散策を行い、丹後山、津山洋学資料館、イナバ化粧品店、大隅神社、津山郷土博物館、鶴山公園を巡りました。
丹後山には津山測候所(現:津山特別地域気象観測所)があり、丹後山から眺める鶴山公園は宮川も臨め、普段とは違った角度からの趣でした。また「獣道(けものみち)」と、本校生徒が呼んでいる東津山駅への抜け道も、サバイバル感覚で楽しみました。


鶴山城の遺構(城門)を移築したと言われる大隅神社(津山市上之町)から津山洋学資料館(津山市西新町)に入り、学芸員の方から説明を受けたり、敷設されている和蘭堂で津山小麦を使ったうどんや、カキ氷を堪能したりしました。
グループごとでの「イナバ詣」も、汗をかきながらでしたが、奉納された玉垣に「イナバ」のお名前を見つけ、来た甲斐があったと感じました。

津山郷土博物館(津山市山下)では、旧津山市役所の大理石の階段などの風格に驚きを隠せませんでした。津山とアメリカと2例しか見つかっていない、パレオパラドキシア(よくわからないもの、という意)という生物の化石など、津山が海だった時代からの展示を学芸員の方に詳しく説明していただきました。
階が上がるごとに美作の歴史がわかるという展示や、出雲街道の要所として、加茂岩倉遺跡(島根県雲南市加茂町)から出土した銅鐸(副葬品)が私たち津山の地元と同じ型のものだということも、伺えました。

「学校で習った知識があるから、話をうかがって楽しかった。勉強は受験のためだけにするものではないということがわかった。」 と感じました。また、活動後、学校での「夏季学習セミナー」へ、合流していった人もいました。
「歴史を学ぶこと、展示することの意義は自分たちの地元に対するアイデンティティを育て、地元に誇りを持つことに繋がる。」 という学芸員の方のお話に、教育学部や地域学部志望の生徒たちも自分たちの進路についても深く考えることができ、楽しさもあり、深さもありの、充実した半日となりました。
9月にはさらに探究を重ねた「城東ふれあいツアー」を企画しています。皆で、楽しんできたいと思います。
