7月10日(月)に、医療法人東浩会石川病院看護師長 横川正行先生を講師にお迎えし、「摂食・嚥下障害の看護」と題して講話をいただきました。
横川先生は摂食・嚥下障害看護認定看護師としてご活躍されています。
生徒たちは、摂食・嚥下機能のメカニズムを知り、基本的な援助技術について学ぶ機会となりました。
まず大切なことは解剖生理を理解した上で、どこの部位が障害されているかを把握し、その障害に合ったケアを行うこと、間違ったケアは、逆に誤嚥のリスクを高めてしまうことにつながることを教えていただきました。
また、多くの高齢者が誤嚥性肺炎に罹患しており、摂食嚥下訓練などの予防的介入の必要性とその具体的方法について教えていただきました。
最後に、生徒代表が「お話の中で一番印象に残ったことは、直接嚥下訓練を行う際は、食事摂食時の体位や手技も大切だが、訓練を行う前の環境作り(集中できる食事環境)も、誤嚥を防止するために大切であるということを学び、今後の臨地実習で生かしていきたいと思います。」と、お礼の言葉を横川先生に述べました。
5月15日(月)、臨地実習を前に、訪問看護に対する理解を深めるために、 「在宅看護の基本とその実際について」をテーマに(株)さつき そよかぜ訪問看護ステーション代表取締役 下村明世先生をお招きし、 専攻科2年生に講演をしていただきました。
病院と違い訪問看護では、本人や家族の希望にそった看護ができ、看護師が大きな力になれることや、在宅療養を支援するサービスとして要となり住み慣れた地域や住まいで、安心して暮らし続けられるように支援を行う役割があることなどを学びました。
また、人はそれぞれが違う価値観 (ものさし) を持っているので、相手を尊重することが大切であり、決して自分の価値観を押しつけてはいけないことを教えていただきました。
最後に、生徒代表が「利用者さんの話をしっかりと聞き、考えを尊重することで、その人に合った看護を行うことができるのだと思いました。訪問看護の実習では笑顔を大切にして関わっていこうと思います。」と、下村先生にお礼を伝えました。
4月22日(土)、岡山県内の高等学校看護科に在籍する生徒同士の親睦を図り、看護専門職者を目指す者として教養を深める目的で、5校交流会が真庭市落合総合センター(真庭市)を会場に行われました。
交流会は研修の形で行われ、「ICLS(二次救急処置)ミニコース」、「HUG(避難所運営ゲーム)」を各校混合グループで演習しました。
真庭高校豊田校長より、この研修を通じて、専門的知識、技術を身に付けると共に、災害の場で次々と発生する諸問題についてチームで協力して解決していくことの大切さを学んでほしいと、ご挨拶がありました。
避難所運営ゲーム(HUG)とは避難者を「抱きしめる」という意味があり、災害時における避難所をイメージし、発生する多様なケースに対して、皆で解決策を話し合い、避難者に対応するゲームです。
次々に避難してくる避難者をどのように配置するかや、地域をなるべく考慮しながら要配慮者をどのように配置するか、ペットを連れている場合にはどうするのか悩みながら生徒たちは演習しました。
ICLSでは、心肺蘇生法に加えてバッグバブルマスクを用いての講習を受けました。確実に酸素を送り込む難しさを痛感しました。
除細動器を使用しての演習では、授業で学習していましたが、実際、除細動器に触れる機会はなかったため、とても良い勉強になりました。
除細動が必要なケースについて学べたと共に、周りの人との連携の仕方、声かけの必要性についても理解ができました。
1日の研修を通じて、生徒より、
🔹他校の生徒との交流を通じて、初対面の人とも協力することがチーム医療において大切だということが研修を通じて実感できた。
🔹同じ看護を学んでいる仲間が沢山いることを改めて実感し、自分たちももっと頑張らなければいけないと感じ、良い刺激を受けた。
とても実りの多い一日となりました。
4月19日(水)、外部講師による「成人看護学方法論Ⅰ」の授業で人工呼吸器について学びました。
生徒たちは、実際に人工呼吸器を付けたことで患者さんの不安な気持ちに気付いたり、器具の取り扱いについて質問したりするなど、座学と違う体験ができました。
専攻科に入学し、外部講師の授業が増え実習も多くなります。
生徒たちは皆、気持ちを新たに看護師を目指して頑張っています。
4月19日(水)、専攻科1年生を対象に、津山中央病院統括看護部長 兼 副院長 兼 看護部長 西川秀香先生に「医療現地における接遇」と題して講演をいただきました。
6月からスタートする臨地実習を前に学生としての臨床における接遇について理解を深めることを目的としています。
医療従事者としての接遇の心得や質の高いコミュニケーションを身に付けるためには、まず「聴く力」を磨くことが大切であるなど、これから看護職を目指す者として必要な力を教えていただきました。
正しい敬語の用い方や、聴く力を身に付けるための手法について、演習を行いました。
生徒たちは真剣に取り組み、積極的に自分の意見を発表しました。
生徒代表が最後にお礼を述べました。「臨床では何事においても、患者さんの目線に立って考えるということを教えていただきました。立場を変えて自分を振り返ると、出来ていないことや細かなところにまで気付くことができました。6月の実習に向けて、まずできることを、クラス皆で声を掛け合いながら実践していきたいと思います。」
4月13日(木)、専攻科2年生が新入生に向けて感染予防対策のための手洗いについて講習会を行いました。
専攻科2年生が高校2年生の「行学」で制作した手洗い法、手指消毒についての動画を視聴しながら説明しました。
手洗い時、特に洗い残しの多い部分を説明しながら、専攻科生と一緒に1年生も手洗いの手順、方法について確認することができました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まって4年目、現在はやや患者数は減少傾向にありますが、油断はできません。みなさん、日頃からの効果的な手洗いを習慣化しましょう。
3月14日(火)、中島病院看護部長 松岡真樹先生より、組織の中での看護管理の必要性とその現状について理解を深めることを目的として「臨地における看護管理の実際」と題して講演をいただきました。
看護管理は、最良の看護を患者や家族に提供するために計画し、組織化し、指示し、調整し、統制を行うことであり、そのためには基礎看護技術を正しく身に付け、患者の安全、安楽、環境衛生を常に意識した看護の提供が必要だと教えていただきました。
患者に安全、安楽な看護を提供するために必要な技術を具体的に教えていただきました。
また、一つの援助に対し、どのくらいのコストがかかっているのか、そのコストを最小限にするための工夫についても学びました。しかし、状況によっては、コストを抑えることができないこともあるため判断基準が必要であると思いました。
松岡先生の講演を聞くことで、生徒たちは専攻科2年で行う臨地実習のイメージができ、「専攻科2年の統合実習では、スタッフ教育や物品管理、他部門との連絡調整の方法、その際に伝えるべき内容などを具体的に学びたい。」と意欲的な感想とお礼を述べました。
春の草花の中で黄色の花が最初に咲くイメージがあります。これから本格的な春を迎える最初の行事である卒業式。黄色のコサージュで春告げ花を表しました。これから始まる人生の大きな分岐点を誇らしく胸を張って迎える卒業生たち。
今年も保護者と教員のみで3月1日(水)に第74回卒業証書並びに修了証書授与式を挙行しました。
その雄姿はオンラインで下級生たちに見守られていました。
今年度の卒業生は、新型コロナウイルス感染症にずっと悩まされた学年でした。マスクの着用が個人の判断に委ねられましたが、ほとんどの生徒はマスク姿のまま式に臨みました。
今年度から複数担任制となり生徒も教師もよりコミュニケーションがとれ、進路選択に大いに役立ったように思われます。
各科の代表生徒は、皆の思いを一心に集め、園田校長から卒業、修了証書を受け取る大事な役目を果たしました。
食物調理科生は調理師免許証を受け取りました。3年間校内、校外と多くの実習を重ねて夢を叶えて取得した大切な証書です。
式辞で園田校長は、「同質性の高い集団は革新的で創造性の高いアイデアを生みにくく、危機に際しても脆弱であるといわれます。異なる科の生徒たちが互いにリスペクトし合いながら過ごす多様性溢れる東高の強みを、卒業後は、自分とは違う視点からものを見てくれる人としっかり関係性を持つことで、自分自身の強みにしてください。」とメッセージを送りました。
言葉にできない程の熱い思いを、それぞれの代表が、送辞、答辞として読み上げました。
その内容は、聞いていた卒業生たちの心を打ち、涙を流す場面もありました。
多くの拍手の中、体育館を後にする卒業生、修了生たちの顔がとても晴れやかで誇らしげに見えました。
君たちの歩いた道は決して忘れない。津山東高校は君たちの母校となり、ここでの輝かしい年月は永遠に歴史に刻まれます。
~旅立ちの日に~ 3年学年主任
人生で一番楽しく思春期に高校時代を一緒に過ごす友だちは宝物です。この出会いは遅くても早くても起きない奇跡です。私たち教師にとっても皆との出会いは奇跡と言えます。この出会いを大切に、そして自分だけの人生を歩んでいってください。
ご卒業おめでとうございます
2月28日(火)、丹嶺賞及び各種団体から贈られた表彰を行いました。
学業や特別活動等の成果、校内外における功績、全国を舞台に健闘したことなどを称え表彰されました。
丹嶺賞とは、故高橋一二 第四代校長の寄付によって設立され、顕著な功績を挙げた生徒を称える賞で、卒業時に全校生徒に披露して表彰しています。
■産業教育中央会 会長表彰
水島 鈴菜(専攻科2年)矢北 瑞稀(食物調理科3年)
■岡山県産業教育振興会 会長表彰
春名 瑞季(専攻科2年)北川 紗羅(食物調理科3年)
■岡山県産業教育振興会 特別表彰
上松 あかり(専攻科2年)
■岡山県産業教育振興会 成績優秀生徒表彰
筈尾 向陽(食物調理科3年)小野 知里(食物調理科2年)
■全国家庭クラブ連盟表彰
矢北 瑞稀(食物調理科3年)
■全国看護高等学校長協会 会長表彰
政安 夢七(専攻科2年)
■丹嶺賞表彰
正辻 香晴(食物調理科)國米 柊(英語部)
山際 叶人(英語部)内藤 紗也(銃剣道)
小山 祈莉(英語部)
表彰式では一人ずつ呼名して生徒たちに披露されました。
表彰状等は教室で個々に手渡されました。
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