専攻科になると多くの外部講師からの授業があります。
4月10日(水)、呼吸器疾患をもつ患者への看護について外部講師の方から講義を受けました。
実際に様々な酸素療法の器械を持参され、実技や体験をしながら説明してくださいました。
生徒たちは初めて見る器械も多く、興味を持って体験したりメモを取ったりしながら一生懸命学びを深めていきました。
多くの種類があることを学び、患者さんの状態に合わせて多くの治療法を選択できることに自ら気づき、感想を述べました。
専攻科では、より専門性の高い授業を受け、クラス全員で理想とする看護師になれるよう頑張っていきます。
4月9日(火)に専攻科1年生と2年生合同で専攻科集会を開催しました。
小林看護科長より、専攻科生としての心構えやルールの遵守についてお話をいただきました。
また、清水生徒支援部長より専攻科に向けて、学校生活の心得として、交通に関することやアルバイトについてお話いただきました。
最後に専攻科同好会の活動内容について、専攻科2年生から紹介がありました。
美術、スポーツ、コミュニケーション、音楽、生活の各同好会で計画した活動に取り組み、積極的に交流を深めようと考えています。
4月8日(月)の午後、保護者の方、来賓、教職員に見守られながら、食物調理科40名、看護科40名、普通科120名、専攻科32名、合計232名の新入生が入学を迎えることができました。
安東幸信校長は式辞の中で、自分がしてほしくないことは人にしないこと、人を幸せに、自分も幸せになるよう、思いやりのある行動を心がけてほしいことと、津山東高校の「学び」として、習得した知識や技能を、どのように活用するか、さらにこの経験を通して社会でどのように生きていくか追い求めることを話し、一生の宝となるような学校生活を送ってほしいと述べました。
また、新入生宣誓では、本科生を代表して、福井心菜さん(普通科)が、本校の校是でもある「行学一如」のもと、仲間と共に支え合い、勉強や学校行事、部活動を通して、成長していきたい、と誓いました。
専攻科は、高橋一斗さんが、看護の道を進む者として、自覚と責任のある行動を心掛け、確かな知識、技術、専門性を深め、理想の看護師像を目指して自己研鑽を積むことを、代表して宣誓しました。
来賓を代表して、藤田長久同窓会名誉会長から、人から与えられるものは有限、自ら求めるものは無限であるという、平昌オリンピック金メダリストの小平奈緒選手の言葉を引用して、有限と無限をミックスした学びを奨励することを、温かな応援メッセージとしていただきました。
新入生と専攻科の父母等の方の退場後に、河村由紀子PTA会長、鳥越由貴1学年主任が本科生の保護者の方に向けて、あいさつしました。
体育館の行事が終わると、各HRで、担任が生徒と保護者に向けてあいさつしました。
天候はあいにくの雨でしたが、校舎の中は、初々しい熱気にあふれていました。
3月19日(火)、専攻科1年を対象に、中島病院看護部長で、認定看護管理者の松岡真樹先生により臨地における看護管理の実際について講演していただきました。
臨床における看護管理は、最良の看護を患者や家族に提供するために、計画、組織化、指示、調整、統制を行うことであり、人、モノ、金、時間を管理することが重要であると説明されました。
また、持参された注射針を見せながら医療者の針刺し事故防止のための対策や管理について説明され、生徒たちも慎重な表情で注射針を扱いました。
最後に、生徒代表が、今回の講演を通して、「多くのモノや人が存在する病院では様々な管理がされていることで成り立っていること、そして、管理をすることで効率的で安全な看護が行えるということを学べた。」と発表し、お礼を伝えました。
3月1日(金)、卒業証書並びに修了証書授与式を開催しました。
昨日までの雨とは打って変わって、天気にも恵まれ卒業生・修了生の門出を祝うにふさわしい日となりました。
それぞれの夢や目標に向かって新たに進み始めるスタートとなる今日、ほんの少しの緊張と輝かしい未来への希望に満ちた凛とした表情をしていました。
今年度は来賓をお迎えし、在校生も式に参加することができ、盛大で厳かな式となりました。
各科の代表生徒は、クラスメートの思いと共に、安東校長から卒業、修了証書を受け取る大役を務めました。
安東校長は式辞の中で、「論語『過ちを改めざる これを過ちという』の言葉を送り、人生には失敗がつきもの、挑戦すればするほど失敗もある、失敗した時には改める、これが成長の糸口になる。新型コロナ禍で培った忍耐力や工夫する力、この東高校で身に付けたこれからの時代を生き抜く土台となる力を存分に発揮し、『殻を破ろう、人と繋がろう』の東高精神で頑張ってほしい。」とエールを送りました。
また、津山市長 谷口圭三様より「地域との交流を通じ育まれた思いやりの心や課題解決能力を生かして、東高生としての誇りと情熱を忘れず、今後ますますの活躍を期待しています。」とのご祝辞をいただきました。
送辞、答辞ではそれぞれの生徒の努力や思いが詰まったメッセージを、代表生徒が読み上げました。その内容は保護者、友人、教職員への感謝の気持ちに溢れたものでした。
保護者、在校生、教職員の大きな拍手の中、退場する卒業生・修了生たちは笑顔で誇らしげに見えました。
式のあとは、PTA会長より保護者や教職員へ向けて感謝のメッセージを、3年学年主任は、これまで生徒をともに見守り、支えてくださった保護者への感謝を伝えました。
これからの人生が笑顔で満ちた輝かしいものになりますように、エールを送りたいと思います。
2月29日(木)、丹嶺賞及び各種団体から贈られた表彰状の表彰式を行いました。
学業や特別活動等の成果、校内外における功績、全国を舞台に健闘したことなどを称え表彰されました。
丹嶺賞とは、故高橋一二 第四代校長の寄付によって設立され、顕著な功績を挙げた生徒を称える賞で、卒業時に全校生徒に披露して表彰しています。
表彰式では一人ずつ壇上で安東校長から表彰状を手渡され、生徒たちに披露されました。
■専門学校等御下賜金優良卒業生
赤畠 羅夢(専攻科2年) 竹田 心音(食物調理科)
■岡山県産業教育振興会 会長表彰
内田 羽音(専攻科2年) 黒田 暖乃(食物調理科)
■岡山県産業教育振興会 特別表彰
池内 春香(食物調理科)
■全国家庭クラブ連盟表彰
小野 知里(食物調理科)
■全国看護高等学校長協会 会長表彰
佐藤 諒希(専攻科2年)
■丹嶺賞表彰
小野 知里(食物調理科) 金平 小梅(食物調理科) 黒田 暖乃(食物調理科)
樋口 凛(食物調理科) 釜口 心菜(陸上競技部) 新見 真由子(英語部)
岸本 莉実(少林寺拳法) 日下 大輝(英語部) 下山 小遥(英語部)
1月30日(火)~2月2日(金)、専攻科1年生が臨地実習のまとめとして、症例についての研究発表会を行いました。
臨地実習でお世話になった各実習病院の指導者の方にも出席いただき、生徒の研究発表に対して講評をいただきました。
生徒たちは緊張した表情で発表していましたが、会場からの質問に対しても落ち着いた態度で答え、他の生徒、教員及び指導者からの助言・講評も真剣な表情で聞いていました。
また、司会進行等それぞれの役割を果たし、会の運営もスムーズに行いました。
今回の研究発表会を終えて、生徒たちは各自の課題に気づくことができました。
発表会での気づきを次の臨地実習に生かし、さらに理想の看護師像を探究してくれることを期待してます。
1月30日(火)、専攻科1年生を対象に、津山中央病院医療安全管理室専門課長 松本裕子先生より、臨床における「医療リスクマネジメント」の講演をしていただきました。
医療安全について、過去の事故事例から、本当にこんな事があったのかと思うものがありましたが、人は完璧に全てをこなすことは難しいのだと改めて感じました。
松本先生から、医療事故を防ぐためには自分だけでなく周りの力も必要で、お互いの人間的特性やどのようなところでミスをしやすいのかを知っていることもとても大切だと教えていただきました。
医療職はチームワークであり、チームで患者の安全を守って行く必要があります。まずは医療従事者間で互いの特性を知り、関わるべきだと感じました。また、患者さんや自分たちの安全を守るためにも日々のインシデントレポートなどを活用し、様々な視点から客観的に振り返りを行うことの意味を考えることもできました。
最後に生徒代表が、「『人はミスをするもの』であるが、個人の特性を認識し、その上で何を注意すべきなのかを考える必要があることや、組織全体で安全を考え行動することが大切であると改めて感じることができました。これからの学校生活で、まずは人と関わることやチームワークを大切にしていきたい。」と学びとお礼を述べました。
12月13日(水)、オンラインにより「国際看護について」の講演を行いました。講師に特定非営利活動法人AMDA GPSP推進戦略局ネパール担当部長 ジョシ あるちゃな先生を迎え、国際看護の概念、災害・紛争時における国際救援や開発協力活動など、AMDAでの活動をもとにお話をしていただきました。
ジョシ先生からは、最初、日本に来た時の様子が説明されました。外国人が少ないため英語も通じず、外国人を受け入れてもらえない雰囲気があり、実際拒否をされたこともあったそうです。現在は社会のグローバル化が進み、日本人の意識も変化しつつあり、海外に興味を持つ人も増えているということです。
AMDAの活動についても映像をもとに紹介をしていただきました。活動は紛争に伴う難民支援・災害時の救援活動など多岐にわたり、医療関係者だけでなく多職種の協力のもと支援が行われている現状を知ることができました。
また、「国際看護」とは必ずしも海外を訪れ活動することではなく、身近な医療現場でも国際化の中でできることがあること、例えば海外の方が病院を訪れた際に受け入れる側も、受診する側も不安がある。そのような場合にどのように対応したらよいのか各自で考えて欲しいと言われました。
最後に「国際看護」は自分のできることから始め、その国の文化・宗教や生活習慣でのルールの違いを理解することが大切であることを教えていただきました。
生徒代表が、「支援にあたっては文化の違いを事前に把握した上で、自分の立場や役割を把握し、お互いのプライドを大切にすることを教えていただいた。」「看護師になる専攻科生として、相手を理解して支援を行うために、支援の対象となる人の生活習慣や文化、習慣を尊重しながら、自分自身にできる支援とは何か考えながら今後に繋げたい。」とお礼の言葉を述べました。
今回の講演は、来春より臨床現場に立つ生徒たちにとって、相手を理解し尊重することの大切さ、「国際看護」は自分にできる身近なことから始まるということを教えていただいた貴重な時間になりました。
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