11月4日(金)、高校生のネットモラル・薬物乱用防止講演会を津山警察署生活安全課巡査部長 幸田吉生先生と、刑事第二課長 窪田裕文先生を講師としてお迎えし、各教室へオンライン配信で実施しました。
始めにネットモラルに関するDVDを視聴しました。内容は、なりすましによるメールでのやり取りでトラブルに巻き込まれるもので、その後、幸田先生から身近な例を挙げられ、注意がありました。
後半は、薬物乱用防止について窪田先生から、ご自身の経験談(薬物違反の検挙や逮捕など)を中心に、現実的なお話をしていただきました。
窪田先生からは、途中、質問があり、それに対して生徒が答えるというやり取りがオンラインで行われ、生徒たちは注意深く聞いていました。
ネットによるトラブルや薬物について正しい知識を理解し、適切な判断と行動ができる資質と能力を身に付けてくれたらと思います。
10月14日(金)、全職員や生徒の地震に対する意識の高揚と防災体制の推進、また、安全対策の見直しや学校施設等の改善箇所の検討を目的とし、第2回防災訓練を実施しました。
今年度も新型コロナウイルス感染対策を考慮し、2か所への分散避難としました。
緊急地震速報で訓練を開始しました。速報が出されたら、頭部の保護の目的で机に下に入ります。生徒の皆さんは、地震発生に伴い机が動くこともあるので、しっかり机の脚を持っています。
本部による被災状況の確認が行われ、避難指示が出されました。
「お」さない、「は」しらない、「し」ゃべらない、「も」どらないに注意しながら、全生徒・教職員を含め、約650名が避難することができました。
特に、災害看護を学んでいる専攻科生は、授業の一環として参加し、避難指示からわずか2分ほどで避難も完了することができました。
被災状況の確認や人数確認には各クラス等に配備している無線機を使用し、スムーズに確認ができました。
避難完了後、本校の自衛消防組織の消火班が中心となり、消火訓練を実施しました。
周囲の人々に大きな声で「火事だ!!」と知らせながら、初期消火にあたります。しかし、自身の身長を超えるような火柱なら、無理はせず避難することが大切です。
生徒たちは消防署員の方にご指導をいただきながら、消火に挑戦しました。
消火器の安全ピンを抜き、ホースを火元に向けて構えたら、レバーを握ります。姿勢を低く保ちながら徐々に火に近づいていき、風上から、火の根元を狙って、噴射させることが大切であると教えていただきました。
消火訓練をした生徒は、良い経験となった、今回はなかなかうまくできなかった、教えていただいたことを今後の参考にしたいなど様々な感想を述べました。
講評では、落ち着いて静かに移動できていたことを評価していただきました。
また毎年同じ内容の訓練とならないように、より実践的な訓練を計画し実施することで防災意識の向上につながるなどの助言もいただきました。
10月4日(火)、特定非営利活動法人いーなプロジェクトより谷本幸子先生をお迎えし、前回(7月22日)に引き続き、地域で生活する人々に対する支援活動の現状について学習しました。
今回は付箋に自分の考えを記入し、それをもとにグループでの話し合いや発表を行うことで、さらに新たな考えを持つことができました。
災害が起こった場合に、助けてくれる人や支えてくれる人として誰がいるかを考えることにより、思っている以上に様々な人々と同じ地域で生活をしていることに気づきました。
そして支えてくれる人の大切さや、地域の人と繋がることの大切さについて学ぶことができました。
また、地域での課題を発見するためには、相手の立場に立って考えることが大切であることも学びました。相手の立場に立って考えることは、看護を実践していく上でも同様であり、普段の生活の中でも意識して生活をしていく必要性の再認識ができました。
9月30日(金)、1年生を対象に思春期サポート講演会が行われました。講師は、本校のスクールカウンセラーの矢作小百合先生です。
「思春期の心と体を理解し、メンタルヘルスをどうコントロールするか」を目的として、『心と体のパワーアップ』と題した45分間の講演でした。
人間の心と体には「不安サイクル」と「安心サイクル」があり、不安を感じているときに分泌されているホルモンや脳波が私たちの心にどのような影響をもたらすのかについて、わかりやすく説明していただきました。
また、「不安サイクル」から「安心サイクル」に切り替える具体的な方法も教えていただくことができました。
腹式呼吸法について、生徒たちは実際に体験しながらレクチャーしていただき、楽しみながら習得し、すぐに実践できる内容となりました。
心と体の仕組みを理解し、自分自身でコントロールすることの大切さを学ぶことができた講演会でした。
式の直前には専攻科1年生からお祝いの言葉と共に胸にコサージュをつけてもらいました。
継灯生からは、式を迎えられた喜びと共に、この式を成功させたい、という思いが伝わってきました。
9月29日(木)、看護科2年生の第57回継灯式が厳粛に行われました。
ナースキャップは、看護師の象徴であり、看護者としての責任の重さを自覚するものとして、本校でも長年にわたり戴帽を行ってきました。しかし、院内感染や業務に支障があるなどを理由にナースキャップを廃止する医療施設が増加し、看護師を養成している学校においてもその傾向にあります。
本校も、時代の流れに沿い、今年度から「戴帽」を取り止め、「継灯」を行うことで看護の精神を引き継ぐこととし、名称も「継灯式」と改めることにしました。
園田校長より燭台が小林看護科長に託されました。その後、継灯生が小林看護科長から一人ずつ灯火を受けとりました。
ナイチンゲールよりいただいた灯火を持ち、ナイチンゲール誓詞を皆で唱和しました。
園田校長は式辞で、「私は、今、社会で最も必要とされている職業である看護師を目指す皆さんを心から尊敬しています。そして、皆さんが看護実習を通じて確かな知識と技術を身に付け、将来立派な看護師として活躍してくれることを期待しています。頑張ってください。」とメッセージを送りました。
継灯生を代表して横尾 綾さんが「今後、辛いことや苦しいことが訪れると思いますが、自分の志をしっかりと持ち、クラスのみんなで力を合わせて乗り越えていきたいと思います。理想の看護師に近づけるよう努力を怠らず、一歩ずつ前進していくことをここに誓います。」と決意を述べました。
継灯生は、11月8日から、3週間の看護臨地実習に臨みます。
直接、患者様と関わり看護をさせていただくことへの緊張感でいっぱいですが、市内の実習病院のご協力のもとに、看護師になるという目標に向かってさらに一歩を踏み出します。
第38回東雲祭が「百華繚乱~輝け今しかないこの時を~」をテーマに 9月6日(火)~8日(木)、開催しました。当日に向けて生徒たちは日々練習や準備を頑張ってきました。
文化の部1日目は、生徒会執行部の挨拶から開会しました。新型コロナ禍での文化祭開催ということもあり、東雲祭への想いや、観覧上の注意事項などが伝えられました。
吹奏楽部は、『音心調和~一人ひとりの『情熱』を奏でます~』をテーマに、3年ぶりに本校体育館ステージにて演奏しました。古典の音楽に挑戦した『ダウランド組曲』の他、ポップスの『HANABI』や『夜に駆ける』などを演奏しました。また、今回はスペシャル企画として『情熱大陸』をプログラムに組み、なんと園田校長先生にソリストとしてご協力いただき、ヴァイオリンと吹奏楽の共演で披露いたしました。このステージ演奏を通し、その場の音楽でのやりとりを感じ取って一緒に奏でていく楽しさを味わうことができました。アンコールの『名探偵コナン』メインテーマでは、生徒教職員の皆さんからの手拍子に応援され、本番を終えることができました。
今年度は人数制限や常時換気などの感染症対策をしてステージ発表を行いました。1日目は有志の発表がメインで、ダンス発表や歌唱発表などがありました。生徒たちの普段は見られない一面を見ることができ、会場も拍手喝采でした。
短い準備期間の中で、工夫を凝らした展示が作り上げられました。感染症対策もしっかり行われ、訪れる人をいかに楽しませるか、よく考えてありました。
今年度の看護クラブは、「健康な生活を送るために」というテーマで、母性、小児、栄養、解剖、老年のブースに分かれて展示を行いました。模造紙や冊子を用いて来場者へ説明を行ったり、高齢者体験を行ったりしました。最後にPHOTOスポットを用意したので、より楽しんでもらえました。
8月22日(月)、岡山県聴覚障害者福祉協会から、山本修先生、大西香保里先生をお迎えし、看護科1年生を対象に第2回目の手話講座を開催しました。
始めに前回の復習を生徒2人1組で行い、手話を用いて挨拶や自分の名前を指文字などで表現しました。また、複数の生徒たちが、みんなの前でお互いに自己紹介をし、手や指の動きだけでなく、顔の表情も使い「言葉」を表現することができました。
その後、生徒からのアンケートを基にした〇×クイズや、聾者(聴覚障害者)の方々の日常生活の困り事を考えるグループワークが、講師の先生方と質問形式で進められました。グループワークでは、真剣に聾者の日常生活を考え、意見交換をし先生方への質問を考えました。
また、基礎的な医療単語や病院での患者との簡単な会話表現を学び、手の動きだけでなく、相手に何かを伝える時には、表情も大切だと改めて気づかされました。
生徒からの先生方へ「夜、眠っている時に誰かが入ってきたらどうしますか。」という質問から、火災や災害時に音声による情報が伝わらないことの深刻さや、近隣の方々に配慮をお願いしていることを教えていただき、生徒一人一人が、自分たちに出来ることについて深く考える機会になりました。
最後に、生徒代表が、「2回の講座で学んだことを活かし、聴覚障害者の方とコミュニケーションが取れるように、これからも手話について学んでいきたいです。」とお礼を述べました。
7月25日(月)、岡山県聴覚障害者福祉協会より大西香保里先生と山本修先生を講師にお迎えして、手話を通して聴覚障害者への理解とボランティア活動の重要性を学び、職業観を育むことを目的として看護科1年生が手話を学びました。
聴覚障害は「みえない障害」と言われており、理解されづらいということから、最初に講師の先生お二人のどちらが聴覚に障害があるのか質問され、生徒たちはちょうど半々に分かれましたが、先生方から正解が発表されると「おー」っと、驚きの声があがりました。
聴覚障害のある方のコミュニケーション方法として、筆談をはじめ6種類あることや、その特徴についいて説明を受けました。
その後、手話を用いて自己紹介を行い、生徒たちは、自分の苗字をどう表現するか興味津々といった様子で、楽しそうに取り組みました。
最後に、生徒代表が「これまでの生活で手話を使うことがありませんでしたが、これから病院実習等で聴覚障害者の方と会った時には、本日習った手話を使ってコミュニケーションをとっていきたいです。」とお礼を述べました。次回は、8月に第2回目の手話講習を予定しています。
7月22日(金)、特定非営利活動法人 いーなプロジェクトより谷本幸子先生を講師にお迎えし、看護科2年生がボランティアについて学びました。
地域で生活する人々に対する支援活動の現状について理解を深め、1年間を通して学習する行学(テーマ:地域ボランティア)の実践意欲を高めることを目的としています。
看護職は病院で働く以外にも、地域で活躍できる場所や機会が多くあることを学び、看護職への魅力や、やりがいを再確認するとともに、将来自分が就く看護職への視野を広げることができました。
谷本先生より地域活動で様々な人と上手く関わるためのポイントを教えていただき、生徒たちは真剣な眼差しで、一生懸命にメモを取りながら話を聴きました。
講演の最後には、谷本先生から「今の気持ちを漢字一字で表してみる」という課題があり、生徒たちは各自、用紙に「輪」や「笑」などを書き留め、これから行う地域活動や人との関わりの中で、自分が大切にしたいことを漢字一文字で確認しました。
最後に、生徒代表が「他職種との連携の重要性を改めて感じました。相手の立場になって考えるとは、よく使われる言葉ですが、実際に言動に移すのはすごく難しいことだと思いました。相手がどう感じるか、どう思うかをこれからの日常生活や実習場面でもしっかり考えることができるようになりたいです。」とお礼を述べました。次回は10月に第2回目のボランティア講演会を予定しています。
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