8月27日(火)に、医療法人東浩会石川病院看護師長 横川正行先生を講師にお迎えし、「摂食・嚥下障害の看護」と題して講演をしていただきました。
摂食・嚥下機能のメカニズムを知り、基本的な援助技術について摂食・嚥下障害看護認定看護師としてご活躍されている横川先生から、直接学ぶ機会となりました。
まず解剖生理を理解した上で、どこの部位が障害されているかを把握し、その障害に合ったケアを行うこと、間違ったケアは、逆に誤嚥のリスクを高めてしまうことにつながることを教えていただきました。
多くの高齢者が誤嚥性肺炎に罹患しており、摂食嚥下訓練などの予防的介入の必要性とその具体的方法について教えていただきました。
最後に、生徒代表が「嚥下について改めて考える機会になりました。患者さんの障害のある部分の機能を知り、患者さんのできない部分を援助するためには脳の障害も関係してくるため、脳の解剖生理の勉強も必要だと改めて思いました。今後、嚥下障害があったり、高齢の方で嚥下機能の低下がみられたりする患者さんを受け持たさせていただくときには、患者さんの状態や希望などを含めて姿勢が崩れるとされる車椅子を最初から選択するのではなく椅子で食べられないかを考え、援助をしていきたいと思いました。
また、落ち着いて食事をしてもらえるように環境を整えたり、患者さんにあったポジショニングをしたり、食事形態や食器の選択、口腔ケアをするなど誤嚥を予防するために看護師ができることはたくさんあるということが改めてわかり、今後の実習に活かしていきたいと思います。」と、お礼の言葉を述べました。
8月22日(木)に中学2・3年生を対象としたオープンスクールを実施し、午前の部・午後の部を合わせて約550名の中学生が来校してくれました。
当日は、本校生徒スタッフが受付や案内・誘導、座談会を担当し中学生を迎えました。今回の内容は、学校紹介動画の視聴、入試説明、体験講座、実習見学、座談会を行いました。
食物調理科では各部屋に別れて、3年生がデモンストレーションを行いました。
西洋料理では、野菜の切り方・ステーキ、日本料理ではかつらむき、だし巻き卵・鮎の串打ち、中国料理ではチャーハン、製菓ではロールケーキ、集団調理ではスチームコンベクションオーブンやブラストチラーを使用した調理を見てもらいました。説明も生徒たちが行い中学生に実習内容を伝えました。
座談会では食物調理科での勉強や実習内容、行事など学校生活について説明をした後、中学生からの質問に答えていきました。どのグループも多くの質問が出て盛り上がりました。
看護科では、血圧測定と胸・腹部の聴診を体験してもらいました。
中学生の皆さんに専門用語を使わずわかりやすく伝えるために物品の使用方法なども加えて説明し、中学生一人ひとりと関わりを持つことができました。
中学生も身体から発せられる音について理解が深まったと答えてくれていました。
学校紹介では、安東校長の挨拶と生徒会が制作したインタビュー動画を視聴してもらいました。また、来年度実施される入試概要について日程や内容を含め説明しました。
普通科の体験講座では、「高校古典入門」(国語)、「高校入試問題と身近な数学」(数学)、「英語を使ってみよう!」(英語)、「顕微鏡を作って、身近なものを見てみよう!!」(理科)、「経済学の基礎のキソ」(社会)、「古代の文字を書いてみよう!」(社会)、と各教科それぞれのテーマでの授業が行われました。数学の授業では保護者の方も一緒に問題に取り組んでくださっていました。
普通科座談会では、生徒会の生徒がファシリテーターとして会を進行しました。
バースデイラインから始まり、自己紹介ゲームで場を和ませ、3年生の動画(津山東高校を選び、進路が決定するまでの経緯)を視聴してもらいました。その後のルーレットトーキングで盛り上がり、1・2年生の生徒スタッフが丁寧に答えていきました。最後は津山東高校〇×クイズで座談会を終了しました。
8月20日(火)、全国高校生ガストロノミー甲子園が商業リゾート施設VISON(三重県多気郡多気町)で開催されました。
全国高校生ガストロノミー甲子園とは、地域の誇る豊かな食材と食文化の振興を図り、若い料理人たちが互いに高め合い、交流し合う機会づくりと、次世代を担う料理人の育成を図るために初めて三重県多気郡多気町のVISONで開催された料理の大会です。
本校は、中国四国ブロック代表として選ばれ、食物調理科2年生の島村湧さんと清水千賀さんが出場しました。
今回のテーマは「伊勢真鯛とヴィソンの食材を組み合わせたセットメニュー」というもので100分間で3人前を仕上げます。
食材は前日準備されたものの中からと、VISON内で購入できるもののみ使用が可能で、食器も用意されたものから選ぶといった他の料理コンクールと違い、かなりの応用力が試されるものでした。また、原価3,000円以内でその場で計算し、販売価格も決定しなくてはいけません。
あらかじめ大まかなメニューは考えて時間内に仕上げることができるように練習をしましたが、当日は思った食材がなく、また、厨房の勝手も違い、テレビカメラやインタビューなどを受けながらの作業で思ったように作業が進みませんでしたが、何とか時間内に仕上げることができました。
審査員の方は「賛否両論」の笠原将弘さん、日本ガストロノミー協会会長 柏原光太郎さん、「モンサンクレール」の辻口博啓さんでした。
試食をしていただきながら料理についてのプレゼンテーションを聞いていただき、質疑応答が行われました。
今回作った料理は、三重県の郷土料理のめはりずしと伊勢真鯛の塩釜焼き、土瓶蒸し風すまし汁です。
めはりずしは、目を見張るほど大きな口を開けて食べることから名前がつき、本来漬け物でご飯を巻いていますが、アレンジを加え、ご飯を酢飯にし、鯛や薄焼き卵を入れ、のりやレタスで巻きました。
塩釜焼きは、伊勢真鯛のえさにもなっているお茶の葉、レモンをはさみ、昆布で巻いて塩で包みオーブンで焼き、塩釜をあけたときの香りを楽しんでもらえるようにしました。
土瓶蒸し風すまし汁は、だしのゼリーに野菜や魚介を盛り付け、土瓶蒸しの濃厚なだしをかけゼリーを溶かしながら食べていただくように考えました。
この献立はお客様に提供したとき、お客様の手で料理の仕上げをしていただき、見た目や味、香りを楽しんでいただけるようにしました。
残念ながら、入賞することはできませんでしたが、ガストロノミーの趣旨は十分理解しプレゼンテーションをすることはできたと思います。
審査員の方からお一人ずつ講評をいただくことができ、皆さんから塩釜焼きの鯛に時間がなく十分火が入っていなかったことを指摘され、もし火が入っていたら入賞もあったことを伺い、悔しい気持ちになりましたが、それと同時に次の大会への意欲が増してきました。
今回、全国大会に参加することができ、他校のレベルの高さを知ることができ、ますますやる気が湧きました。
また、同じ調理師を目指す全国の仲間ができてとれもうれしかったです。今回出場した生徒は2年生のため、チャンスはたくさんあります。一つ一つのチャンスをしっかりものにしていきたいと思います。
8月20日(火)、2学期の始業式を行いました。
安東校長は式辞で、「夏休みの予定でうまくいかなかった部分があったとしたら、今日からしっかりやってほしい。」と述べたのち、オリンピック、インターハイ、高校野球での選手たちを挙げ、「努力したとしても報われるとは限らない。しかし、努力しないと報われない。」という言葉を紹介し、成功を手に入れるために何度も報われないこともあっただろうと、話しました。
また、人、学問、本、言葉、趣味、どこに出会いがあるかわからない、人生の指針となる場合もあるので「出会いを大切にしてほしい」、東雲祭の準備を通して、リーダーシップ、フォロワーシップ、いろんな役割があるが、みんなで成功させてほしい、と呼びかけました。
最後に、7月末に学校情報化優良校として認定されたことから、本校の教育の質が情報化によって向上していることの表れであるとして、これからもさらにICTを有効に活用してほしいと結びました。
式後は、生徒支援部長からの話がありました。
今日から東雲祭の準備が再開。コロナ後の新たな東雲祭をつくってほしい、と呼びかけました。貴重品の管理や自転車施錠の徹底など、ルールやマナーの向上の呼びかけとともに正門近くの細い道路を通らないように協力してくれているおかげで危ない場面がなくなったという地域の方からうれしい言葉も紹介されました。
まだまだ暑い日が続きますが、一人一人が輝ける東雲祭をつくっていきましょう。
8月18日(日)に行学の地域プロジェクトの一環で、知和地域(津山市加茂町)で夏の勉強会を実施させていただき、本校から普通科2年生の6名が参加しました。
4月から地域に分かれて、知和地域について学んでおり、NPO法人スマイル知和の國米さんに来校していただきお話を伺ったり、先輩から話を聞いたりして地域について学び、自分たちなりのイベントを考えて実施するために、準備を重ねてきました。
また、夏休み中にも実際に現地に足を運び、打ち合わせを行ったり現場を見たりしました。
当日は地元の方の温かさに触れながら和気あいあいとイベントを実施することができました。
朝早くから集合してカレーやそうめんの薬味の準備のお手伝いをして、子どもたちと目一杯遊んだり、勉強したりしました。
まだまだ勉強不足で、地域の方に助けられることが多くありましたが、子どもたちにもっと一緒にいたいと言われるほど充実した時間を過ごすことができました。
今回イベントを実施させていただき、新たな課題も出てきたので、次のグループに伝えながらさらに進化していけるように、学校に戻って学びを深めていきたいと思います。
8月17日(土)にアルネ津山(津山市新魚町)4階地域交流センターにおいて、普通科2年3名、3年3名が、一日ワークショップに参加しました。
この取り組みは、津山市、つやま産業支援センター、つやま城下ハイスクール、慶応義塾大学SFC研究所の共同研究の一環として実施されました。
ここでは、津山市の未来(10ー20年後のデジタル未来都市創造)に向けた議論・提案作成・プレゼンテーションを行い、その成果に対して企業の方からご意見をいただくことができました。
そのことを通して、将来地域の担い手としてかどうすべきなのか、深く、多方面から考える機会を持つことができました。
まず、和田デザイン事務所の和田さんから、城下ハイスクールで取り組んできたことの実践やその意味についての話があり、「林業」「防災」「アパレル」3分野、4グループに分かれて、課題とその解決提案を、付箋を使って考えていきました。
最初は、うまく自分の考えを言葉にできなかった高校生も、大学生の丁寧なサポートのおかげで、考えを明確にでき、解決提案をつくりあげていくことができました。
最後は、一日かけてつくりあげた考えを、一人一人がしっかりと発表できました。提案内容の中には、「大人では気づかない面白い視点ですね。」と企業の方を驚かせるものもありました。
高校生と大学生、市役所や地元企業に務める大人たち、ここで、様々な年代の人達が出会い、つながれ、新たなものが生み出されていくことが予感される一日を経験しました。
8月8日(木)、美作地区図書委員会交流会が津山工業高校図書館で行われ、本校図書委員(3年1名・2年2名・1年1名)が参加しました。
この交流会は、美作地区の図書委員が交流を深め、各校の委員会活動を活性化することを目的として、毎年、行われています。
最初に、各校の委員会活動を紹介した後、各グループに分かれて自己紹介を兼ねてアイスブレイクを行いました。どのグループも緊張がほぐれて、和やかな雰囲気になりました。
次に、一人3分ずつブックトークを行いました。事前に作成したポップと持参した本を見せ合いながら、熱心に語り合う姿が見られました。
続いて、県立図書館職員の方の講義を受け、グループ対抗の図書館クイズを行いました。さすが図書委員だけあって本好きの人が多く、中には全員が全問正解したグループもあり、大いに盛り上がりました。
最後に、グループごとにフリートークを行い、すっかり打ち解けた生徒たちは楽しい時間を過ごすことができました。
今回作成したポップと委員会活動紹介の模造紙は、秋に、津山市立図書館で展示される予定です。
美作地区各校の図書(文化)委員と触れ合うことで、生徒たちは大いに刺激を受けることができました。今後の委員会活動に活かしてくれるものと期待しています。
津山市内の県立高校による四校連携講座「地域創生学」が7月31日(水)~8月6日(火)までの5日間開催され、本校からは普通科2年生11名が参加しました。
今年度は「地域の未来をデザインする」をテーマとし、「産業」「観光」「医療・福祉」「教育・人材育成」の4分野8グループに分かれ、地域に関する講演やフィールドワークで得たことをもとに地域における課題を設定し、解決のための提案を行いました。
ここでまとめた成果は、津山市に対する提言となります。
第2日:フィールドワーク
第3日:フィールドワーク
8月5日から4日間にわたり、普通科3年生を対象に学習セミナーを開講しました。大学受験を控えた受験生にとって夏休みの過ごし方はとても重要で、毎年このセミナーでは、学習計画を立て、1日約7時間の自学自習を行います。
初日、生徒たちの中にはきつそうな様子の生徒も見られましたが、徐々に慣れていきました。
このセミナーを通して、1日の学習スタイルを身に付け、自宅でもこのスタイルを維持し、生活&学習リズムを崩さないようにしていく姿勢を身に付けました。高校生活最後の夏ですから、悔いのないよう有意義に過ごしてください。
最終日には、閉講式を行い、3年学年主任からの激励がありました。「健康に留意しながら、もう、+3、4時間の学習を」とアドバイスをいただきました。
最後に、生徒たちは振り返りと抱負を記入して、今年度のセミナーを閉講しました。生徒からは、前向きなコメントが多く、夏休み後にどれだけ力が伸びているか楽しみです。
今年も食物調理科3年生が津山鶴山ホテルで実習の一環として、ランチメニューを考案させていただきました。
このメニューは、8月限定で津山鶴山ホテル(津山市東新町) にて提供しています。(各1日20食限定)
和食ランチ
洋食ランチ
中華ランチ
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