「食物調理科」カテゴリーアーカイブ

うまいっしょ甲子園(食物調理科3年)

11月9日(土)、三笠高校生レストランMIKASA COOKING ESSOR内併設キッチンスタジアム(北海道三笠市)において、うまいっしょ甲子園 全国高校生料理選手権2024が開催されました。

本校から食物調理科3年の木元芹奈さん、川原環楽さんが出場しました。 
1次選考(書類審査)の後、2次選考としてオンライン審査が行われ、本選(会場にて実技調理・試食等)への出場権を獲得しました。

<2次選考(オンライン審査)の様子>
実際に料理を作り、料理の説明をした後、審査員の方から販売した場合のことや黄ニラの別の食べ方などの質問を受けました。
思いもよらない質問もあり、少し戸惑うこともありましたが、無事終了し本選出場を勝ち取ることができました。

今回のテーマは「秋冬に食べたい×高校生のアイデア」のセットメニューで、 津山は、江戸時代から全国でもまれな「養生喰い」の習慣があり、牛肉の独特の料理が数多くあります。
そのひとつとして市民から愛されている「そずり鍋」をアレンジして献立構成を行いました。そずりの語源である骨周りの肉を削り取ることは、SDG’sの食品ロスをなくし無駄なく食べるという食文化が根付いているということを、皆さんに伝えたいと思い選びました。

そずり鍋を汁物として飲みやすくするために、味付けを薄めにし、野菜の種類を増やし、うま味をアップさせました。
また、本来は鍋のしめにうどんを入れることが多いのですが、津山の特産品である自然薯をすりおろして加え、初冬の雪景色を想像させる汁物としました。

調理中は衛生面について、冷蔵庫の中や調理台の整頓、片付けや調理手順等を審査員の方が間近で見られ、とても緊張しました。時間も100分を越えると減点され、10分以上は失格になるので、時間との戦いでもありました。

また、学校と勝手の違う調理台でもあり、作業中インタビューにも答えたりと、いつもは多少の余裕を持ってできていた調理も、当日は時間ギリギリに何とか作り終えました。

作品名>
岡山県北の秋冬のおいしいものをたくさん詰め込んだ「食肉の秋!! 肉花堂弁当」

ジビエのおいしい時期となり、身近な食材のいのしし肉を臭みなくやわらかく食べるための工夫をして主菜とし、岡山県北の秋の味覚である黒豆、きのこ、自然薯、柿、特産の黄ニラなどを使い、それぞれの料理が一見和食のようで、ところどころに洋食の要素やアクセントを加えているため、年齢を問わず楽しんでもらえる料理に仕上げました。
デザートには、津山藩の藩医で蘭学者の宇田川榕菴が「珈琲」という漢字を考えとされる、「榕菴珈琲」を使用したちょっと変わった大福にしました。

「シシかつ&やきシシ」
「チーズ入り黒豆ばら寿司」
「黄ニラときのこのチーズみそ和え」
「自然薯入りそずり汁」
「榕庵珈琲大福」


審 査 員 特 別 賞

審査員の方からはそずり汁の味の濃さとあくのとり方の指摘と、黄ニラをもっとたくさん使ってもよかった、シシかつのパン粉のつけ方とタレにとろみを付けた方が良かったとアドバイスをいただき、大福は非常においしかったとコメントをいただきました。

翌日は、今回の規定食材の北海道米のセミナーと審査委員長の「ラ・サンテ」の髙橋 毅オーナーシェフの料理セミナーを受講しました。
北海道米の4種を食べ比べ、特徴やどんな調理に向くかなどを教えていただきました。
料理セミナーでは、フライパンで作る炒飯のコツやスフレの作り方についてお菓子作りの基本を一から丁寧に教えてくださり、大変勉強になりました。

夏休みの献立作りから2次選考、本選まで長期間にわたっての練習を経て、審査員特別賞をいただくことができて本当にうれしかったです。
今回、調理の面でいろいろとアドバイスをいただいたので、来年挑戦する後輩たちにしっかり伝え、来年も本選に出場し、ぜひ上位に入賞できるように頑張ってもらいたいと思います。

防災訓練Ⅱ(1~3年・専攻科2年)

11月8日(金)、第2回防災訓練を実施しました。

今回は、停電により校内放送が使えないとの想定で、無線機を活用しての報告などを訓練しました。

<緊急地震速報で訓練開始>
速報が出されたら机が動くことがあるので、しっかり机の脚を持ち頭の保護の目的で机に下に入ります。

<本部による被災状況の確認>
全て、無線機を使用し、教室棟の各階や体育館・専門科棟の被災状況の確認後、避難指示が出されました。

「お」さない、「は」しらない、「し」ゃべらない、「も」どらないに注意しながら、全生徒・教職員の約650名が避難しました。
災害看護を学んでいる専攻科生も、授業の一環として参加しました。本科生の見本となり、避難指示からわずか2分ほどで避難も完了しました。

消防署の方は、今回、急な出動があったため来校できず、本校の自衛消防組織の担当教員が、消火器について説明し、消火訓練を実施しました。

周囲に大きな声で「火事だ!!」と知らせ、初期消火にあたります。消火器の安全ピンを抜き、ホースを火元に向けて構えたら、レバーを握り、徐々に火に近づいていきます。

板谷教頭からも、今回の避難がスムーズに実施できたことを評価いただき、併せて、今後30年以内に発生する確率が70~80%の南海トラフ地震について、そして、今年各地で多くの災害により甚大な被害が発生しており、日頃からの備えが必要であること等、講評をいただきました。

タイカービング特別講座(食物調理科3年)

11月7日(木)、食物調理科3年生を対象に蟹ヶ峪エコファーム代表福井利夫先生からタイの伝統工芸であるフルーツカービングを教えていただきました。
熟練した技術により芸術的な作品が生まれることを知り、体験することで他国の食文化に興味関心を高めることを目的として実施しています。

今年度はマスカット、すだち、にんじんを使って飾り切りを教えていただきました。
福井先生は慣れた手つきで進めていかれますが、生徒たちは初めて扱うカービングナイフの使い方に戸惑っていました。それでも、福井先生の手元を見ながら集中して取り組み、作品ができるようにそれぞれに一生懸命取り組みました。

基本的なカービングナイフの使い方から、難易度が高い切り方まで教えていただきました。

最後に、代表生徒から、「貴重な経験ができて、とても楽しかったです。今回学んだ技術や感性を卒業制作展示発表会や社会に出た時に活かしていきたいと思います。」とお礼の言葉を述べました。

薬物乱用防止・ネットモラル講演会(1~3年)

11月1日(金)、本科全校生徒を対象に「薬物乱用防止・ネットモラル講演会」を実施しました。

薬物やネットモラルについて正しい知識と心身に及ぼす影響を理解し、適切な行動と意思決定ができる力を身につけることをねらいとして、津山少年サポートセンター上村博史先生にご講演いただきました。

上村先生は、近年違法薬物の販売手口が巧妙化し、実は身近なところに危険性が潜んでいることを話されました。
誰でも些細なきっかけから薬物中毒・薬物依存に陥り、自他ともに命を落とす危険があることを、DVD映像を交えながら生徒たちに訴え、何ごとも落ち着いて善悪の判断をし、「してはいけないことは絶対にしてはいけない」と強調されました。

生徒たちは真剣な表情で話を聞き、薬物乱用のリスクを自分たちの問題として受け止めていました。
万が一、周囲の人から薬物使用を誘われた場合の断り方など、具体的なお話は大変参考になりました。

全国高校生クッキングコンテスト(食物調理科3年)

10月27日(日) 、パルティ(栃木県宇都宮市)において、 第34回全国産業教育フェア栃木大会「さんフェアとちぎ2024」の一部門である「全国高校生クッキングコンテスト」が開催されました。

本校から 食物調理科3年生の井上美嶺さん、藤本麻央さんが出場し、一次審査を突破し、二次審査ではコンクール会場で実技調理、試食審査が行われました。

作品名フードジャパン代表

日本観光に来られた外国の人を対象に、栃木県と岡山県の伝統料理や食材を融合し、外国の方に人気のすき焼きを釜飯風にアレンジし、天ぷらを献立に加えることで日本食に興味を持ってもらいやすくしました。
最近は寿司も人気で、海外の人も生魚を食べますが、生魚の料理は作らず、揚げて漬けたものや、骨を外すなどして食べやすくしました。
また、岡山と栃木の特産物や野菜を沢山使用するなどし、栄養面も工夫し、だしのうま味をきかせ、さまざまな味を楽しめるようにしました。
テーマ食材の「もち絹香」はごはんと芋串のタレに使用し、プチプチとした食感を楽しんでもらえるようにしました。

特 別 賞

審査の結果、残念ながら特別賞と言うことで、上位の賞にはとどきませんでしたが、何度も練習を重ねてきたとおり落ち着いて時間内に終えることができました。

勝手も違い、多少のハプニングにも臨機応変に対応することができ、プレゼンテーションでもしっかりと思いを伝えることはできました。

高校生活で仲の良い友達とペアで大きな大会に出場することができ、緊張しましたが良い思い出を作ることができました。
次は、卒業制作展示発表会に向けて、3年間の思いをしっかり表現したいと思います。

森林を考える岡山県民のつどい(調理研究同好会)

10月26日(土)、グリーンヒルズ津山(津山市大田)において、第23回森林(もりを考える岡山県民のつどいが開催されました。

本校の調理研究同好会3年生4名が出店し、食物調理科特製のパウンドケーキ(シンプル100本、フルーツ50本)を販売しました。

開店前から行列ができ、多くのお客様が東高のパウンドケーキを楽しみにしてくださっていました。
3年生ということもあり慣れた手つきで接客をし、開始1時間程度で完売しました。

笑顔で帰っていかれるお客様の姿を見て、生徒たちもとてもうれしそうでした。イベントで得られた経験を卒業後の進路にも生かしてもらいたいと思います。

クリーン作戦(普通科・食物調理科2年)

10月25日(金)、食物調理科と普通科の2年生がクリーン作戦を行いました。
主な目的は、学校内と校舎外で普段掃除の行き届かない場所の清掃をすることでした。普段は足を踏み入れることのない場所を歩いて小さな発見をしたり、友達との交流を深めたりすることもねらいの一つでした。
LHRの時間に体育館の前に集合して、各々がトングやテミ、ほうき等の道具を持ち、クラスごとに分担設定した場所に向かいます。校外に出て清掃するクラスもあります。

大量の落ち葉と格闘する人、おしゃべりを楽しみながら丁寧に草取りをする人、散歩しながら大駐車場や学校を囲むフェンス沿いにゴミを拾うグループなど、活動は多種多様で広範囲に及びます。

清掃LHRでありながら、笑顔と楽しそうな声が学校のあちらこちらから聞こえて楽しい雰囲気です。

最後は集めた落ち葉などや拾ったゴミを分別して活動は終わりましたが、集めたゴミの中には、「こんなものを、こんな場所に捨てる人がいるのか」と仰天するようなものもあり、社会の現実を知る学びにもなりました。

道具を片付けながら「先生、新しい発見ありましたよ」「初めてあんな所に入りました」という生徒もいて、清掃以外の目的もしっかり達成してくれたようです。こんな青空ホームルームも時にはいいものですね。

「だし活」津山の食材を知ろう2024Ⅲ(食物調理科2年)

10月23日(水)、 出発直前から急に激しい雨が降りはじめましたが、 収穫する圃場を、春に生徒が植え付けをした圃場から、近い圃場へ変更し、ショウガの収穫に出かけました。

圃場に着いたとたん、雨も上がりましたが、足下が悪かったため、全員で収穫とは行かず、少しだけ体験をさせてもらいました。
収穫作業はショウガの茎を切り、土起こしフォークを使って掘り起こし、引き抜いた後、根と茎を短く切り、泥を落としていきました。

中井さんから今年のショウガの生育やショウガの病気の話、収穫した後から販売されるまでの流れなどをうかがい、苦労なども知ることができました。

今後11月2・3日に開催されるマルイフードフェスタ2024で津山産の食材を使った料理の試食提供をする予定です。

牛乳・乳製品利用料理コンクール[岡山県大会](食物調理科2年)

10月19日(土)、牛乳・乳製品利用料理コンクール岡山県大会が公益財団法人岡山県学校給食会(岡山市南区)で開催されました。
このコンクールは日常生活に中に牛乳・乳製品を活用・定着させ、さらなる国産生乳の需要の拡大を図ることを目的として毎年開催されており、今年度は県内から436作品の応募があり、県大会に10作品が選ばれました。
本校から食物調理科2年小畠 慎さんが出場しました。

初めてのコンクールの出場でかなり緊張していたようでしたが、手際よく落ち着いて時間に余裕を持って作ることができました。作業中に審査員の方から話しかけられる場面もありましたが、笑顔で答えていました。

優 良 賞

「ピリ辛っ!ミルクキーマカレー 」

このキーマカレーは、水を一切使わず、牛乳を加えてしっかり煮込み、野菜の甘味と後味がピリッと辛口なのが特徴で、ほんのり甘い豆腐醤油で炒めたご飯にかけると味のバランスがとれるように考案しました。

使用した材料も特別なものはなく、手軽に作ることができ、試食してくださった審査員の方や関係者の方からも非常に好評でした。

審査の結果、優良賞でしたが、他校の生徒とも交流ができ、実りあるコンクールとなりました。
今回料理コンクールに出場できたことで、次のコンクールに対する意欲が高まり、いろいろと工夫することを考えはじめているように感じました。次回が非常に楽しみです。

芸術鑑賞会[演劇](1~3年)

10月18日(金)午後、関西芸術座による演劇「遥かなる甲子園」を、本科生(1~3年生)全員で鑑賞しました。
今年度の芸術鑑賞会は、本物の芸術に触れることを通して、豊かな感性を育むことを目的として行われました。

この演劇「遥かなる甲子園」は、令和元年度に引き続き、今回で2回目の公演となります。昨年度に行った生徒への事前希望調査で断トツの得票を集めた演目でもあり、生徒たちは公演を大変楽しみにしていました。

開場後、会場に入ってきた生徒たちは、突如、体育館内に出現した舞台セットと照明機材に圧倒されていました。
いざ公演が始まると、本格的な照明と音響によって体育館内に別世界が誕生し、全員が作品世界にぐっと引き込まれました。そして、「ろう学校高等部」の野球好きの仲間達が幾多の困難に立ち向かう姿に、胸を熱くしました。特に、役者の皆さんの手話での熱演に、生徒たちはすっかり心奪われたようでした。

公演時間の120分間はあっという間に過ぎ、考査の疲れも吹き飛びました 。考査最終日の午後に、迫力ある演劇を堪能し、生徒たちは様々なことに考えを巡らせ、充実したひとときを過ごすことができました。