「食物調理科」カテゴリーアーカイブ

オハヨー乳業最優秀作品受賞者訪問・記念品贈呈式~食物調理科2年筈尾向陽くん


昨年10月に開催された牛乳・乳製品利用料理コンクール岡山県大会で最優秀賞を受賞した食物調理科2年生筈尾向陽くん(中央中出身)のレシピが、オハヨー牛乳のパッケージに掲載されることになり、商品の発売に先立ち、担当の方が記念の特大パッケージや記念品贈呈のため2月3日(木)本校を訪問されました。


岡山県酪農乳業協会が主催する同コンクールは、岡山県の酪農振興と牛乳・乳製品の普及を目的として開催されています。
オハヨー乳業株式会社さんは地元企業としてこの趣旨に賛同し、毎年自社の商品パッケージへのレシピ掲載や受賞者への記念品贈呈を行っておられます。



贈呈式では、同社広報課の方が主催者コメントを代読された後、岡山営業所の方から特大パッケージが筈尾くんに手渡されました。


筈尾くんの受賞レシピ「ミルクあんかけ海鮮かた焼きそば」が掲載されたオハヨー牛乳は今後15万個製造され、県内のスーパーなどで販売されるとのことです。また特大レプリカは近隣のスーパー店頭にも置かれるとのことです。

牛乳は冬から春にかけて需要が低下し、特に今期はコロナの影響で生乳の需給環境悪化が懸念されているそうです。
今回の筈尾くんのレシピ掲載が、骨粗鬆症の予防などにも有効な牛乳・乳製品の需要喚起につながり、社会の課題解決に役立ってほしいと願っています。

激励金贈呈式Ⅴ インスタントラーメンオリジナル料理コンテスト~食物調理科2年筈尾向陽くん


一般社団法人日本即席食品工業協会主催の「第20回インスタントラーメンオリジナル料理コンテスト」に出場した食物調理科2年筈尾向陽くん(中央中出身)が、2月3日(木)、園田校長に入賞を報告しました。

筈尾くんには同窓会とPTAからの激励金が、いずれも会長に代わり園田校長から送られました。

このコンテストは、食のプロを目指す全国の学生を対象にしたもので、今回は「インスタントラーメンで『おいしい・健康』アイデアメニュー」がテーマでした。
チキンラーメンを使用した「たっぷり蒸し野菜と食べるチキン酸辣湯麺(サンラータンメン)」で挑んだ筈尾くんは、全国からエントリーした982作品の中から決勝大会に進む8名に選ばれました。残念ながら決勝大会はまん延防止等重点措置のため中止になりましたが、筈尾くんはこのコンテストに2年連続入賞するという偉業を達成しました。


「茹でるより時短になり栄養価も保てることから野菜をレンジで調理するなど工夫して、より簡単で本格的な酸辣湯を作れるレシピにした。」という筈尾くん。贈呈式では「これからもっと腕を磨いて、来年も入賞できるように頑張ります。」と、生き生きとした表情で抱負を語ってくれました。

卒業制作展示発表会(食物調理科3年)

1月25日(火)、食物調理科3年生の卒業制作展示発表会を開催しました。
新型コロナウイルス感染症の対策として、密を避けるために展示会場への入場は人数制限を行い、表彰式はオンライン中継で会場を分けて行いました。

生徒たちはこの日のために、試行錯誤しながらレシピを考え、何度も試作を重ねてきました。失敗を繰り返すなど思うように調理ができずに苦労することもありましたが、精一杯に努力し、当日はそれぞれの想いが詰まった素晴らしい作品が完成しました。


表彰式では、審査委員長の中西先生より、最優秀賞1名、優秀賞2名、審査員特別賞5名が発表され、作品についての講評をいただきました。

受賞者は園田校長より一人ずつ表彰状と表彰盾を受け取りました。


また、生徒代表のあいさつとして、高山くるみさんより、今までお世話になった講師の先生方やいつも近くで支えてくれた家族や先生、共に歩んできたクラスの友人に感謝の気持ちを述べました。
さらに3年間培ってきた経験をもとに、これからもそれぞれの道で頑張っていきたいという決意も述べました。


閉会のあいさつとして食物調理科長の河本先生より、これからも社会で活躍するために、3年間で培った強い精神力、忍耐力、素直で謙虚な気持ちを大切にして頑張ってほしいと激励の言葉がありました。

うまいっしょ北海道 全国高校生料理選手権(食物調理科3年)

1月22日(土)、うまいっしょ北海道 全国高校生料理選手権2021がオンラインで開催され、本校から食物調理科3年金子恭子さん、髙橋未菜美さんの「こんぺいとう」チームが出場しました。
本来は、北海道の三笠高校にある三笠高校生レストラン「MIKASA COOKING ESSOR」キッチンスタジアムに行き本選に出場予定でしたが、新型コロナウイルス感染症急拡大により、競技が中止となりオンライン交流会という形になりました。

冬休み中、毎日のように試作をしプレゼンテーションを考えていたため、とても残念でしたが、気持ちを切り替え、全国の皆さんに津山の美味しい食材をPRしようと思うことにしました。

「笑顔さくらンチ~えぇとこじゃで。春は津山へ~」と題し、春の津山へ桜を見に来られた20代の女性を対象にした作品を考案しました。
「桜咲くままかり城」は、ゆず香る酢飯にままかりをのせ、津山城の石垣を表現しました。
「姫とうがらしで召し上がれ天ぷら」は素材の甘みを引き立てるための、姫とうがらし塩を添えました。
「なぎビーフのステーキ&干し肉のハーブスモーク&よめなかせの唐揚げ」は、牛肉の様々な部位を異なる調理法で食感と味が楽しめます。


他にも2年生の時、日本料理で身に付けた技術を生かした春野菜の煮物とだし巻き卵を入れ、女性に欠かせないデザートとして桜もちを入れました。
そして、美作地域のお正月のお雑煮からヒントを得たスルメ出汁のすまし汁を添えました。



オンライン交流会まで多くの先生方に試食いただき、プレゼンテーションをさせてもらい、様々なアドバイスをいただいたことで、当日は緊張しましたが自分たちの伝えたいことを思う存分伝えることができました。



審査員の方々に実際に食べていただくことができずに本当に残念でしたが、卒業を前に3年間学んだ調理技術や、津山地域の食文化を披露し、伝えることができてとてもうれしく思いました。
卒業後も調理師としての使命を忘れず活躍していきたいです。

百人一首カルタ取り大会(1年)


1月18日(火)、1年生全員による百人一首カルタ取り大会が第1体育館で行われました。

新春にあたって、日本の古典文化に触れながら学年の親睦を深めることを目的として、毎年、1月に行う、本校1年生の伝統行事です。
全員が17班に分かれてクラス対抗戦を行い、取った枚数の合計を競いました。



コロナ禍ではありますが、常時換気を行い、体育館全体に広がり、各対戦場所に設置されたアルコール消毒液で適宜手指消毒を行うなど、感染対策に気を配りつつ開催しました。



生徒たちはきちんとマスクを着用し、発声をせずに無言で札を取るという特別ルールの中でも、歓声の代わりに拍手でお互いをたたえあい、寒さを吹き飛ばす熱戦を繰り広げていました。


優勝した4組には、翌日、優勝トロフィーと賞状が授与されました。厳しい寒さとコロナ禍にも負けず、笑顔のはじける楽しい時間となりました。  
【結果】
第1位 4組(127枚)
第2位 1組・3組(105枚)
第4位 2組(103枚)
第5位 5組(101枚)

あめ細工特別講座(食物調理科3年)


1月17日(月)、パティストリーマコトエバラ×モンレアル 江原誠先生をお招きし、食物調理科3年年生があめ細工を学びました。
砂糖の科学と熟練した技を見ることにより、芸術的な作品が生まれることを知り、その技術を習得する目的で実施しました。
 

今回は「引きあめ」を学びました。材料はグラニュー糖・水あめ・パラチニット(あめの結晶化を防ぎ、伸ばしやすくする)・水です。
煮詰めたあめを何度も引き伸ばすことで、シルクのような光沢があらわれ、バラなどの花や葉、リボンなどの作業に使用される技法です。  
材料は少ないですが、温度管理や手早さ、熟練した技術を要するため、生徒たちは江原先生の技に圧倒されました。

デモンストレーションで、江原先生があめ細工のバラを作る工程を簡単にされていたので、生徒も同じようにしてみましたが、全くうまくいきませんでした。
あめの熱さと扱いの難しさに戸惑い、苦戦しました。 煮詰める温度管理がうまくいかず、2回ほどやり直した班もありました。
光沢を出すのが難しく、あめを何回引けば光沢が出るという法則がないため、生徒たちはその感覚がわからず、ほとんどの班が濁った引きあめとなってしまいました。試行錯誤しながらも最後にはバラを形成することができました。  
技術とは、何年もかけて得られるものであると実感させられた実習となりました。

激励金贈呈式Ⅳ 全国高校生料理選手権~食物調理科3年金子さん・髙橋さん

「うまいっしょ北海道 全国高校生料理選手権2021」において、本校食物調理科3年生の金子恭子さん(北陵中出身)と髙橋未菜美さん(北陵中出身)のチーム「こんぺいとう」が書類審査を突破し、1月22日(土)にオンラインで行われる本選に進みました。
見事全国の舞台に立った2人には、1月17日(月)、同窓会の激励金が藤田長久会長から、PTAの激励金が会長に代わり園田哲郎校長から、それぞれ贈られました。

募集テーマは、「『やっぱり外食っていいな。美味しいな。』と思える料理」。コロナで外食産業が苦境にあることを踏まえて設定されたものと思われます。 作品名は「笑顔さくらンチ~えぇとこじゃで。春は津山へ」。コロナ禍で旅行に行けなかった方に向けて、岡山県の郷土料理や食文化・食材をふんだんに使った料理を味わっていただきたいと思い考えたメニューとのことです。
スルメ出汁のすまし汁、干し肉のハーブスモーク、ヨメナカセなど、津山の食文化を存分に採り入れたワンプレートの自信作です。


本来は北海道に出向いて本選(調理・プレゼンテーション)が行われるはずでしたが、感染急拡大のためオンライン交流会になってしまい残念。でも多くの応募作の中から上位10チームに選ばれたことは快挙です。地元の食文化を巧みに生かした作品と2人のプレゼンテーションが、交流会で全国の高校生に楽しんでもらえることを期待します。

美作国“美味し国”プロジェクト[中間発表会](食物調理科1・2年)


1月16日(日)、美作国“美味し国”プロジェクト新メニュー開発中間発表が本校を会場に行われ、本校から5チーム6作品が出場しました。
このプロジェクトは美作地域を代表する新たな「食」のメニューを開発するプロジェクトで、旅の目的となるメニューとローカルビーガンメニューの二つのテーマが設けられています。

生徒たちは、事前に野菜ソムリエの方から美作地域の野菜について講義を受け、1・2年生の19チームがメニューを考案し、校内での選考により5チーム6作品が中間発表に臨みました。実際に考案したメニューについてプレゼンテーションを行い、食の専門家の方々に試食していただき、最終審査会に向けてのアドバイスをいただきました。
2月26日(土)の審査会までに、より良いものになるよう修正を加え、美作地域に私たちの考えたメニューを食べに来ていただけるように仕上げたいと思います。

スマート専門高校(食物調理科)

本校はSociety5.0時代に活躍できる人材を育成するため、「スマート専門高校」としてデジタル化を推進しています。今回、食物調理科に新しい機器が設置されたのでご紹介します。
<回転台一体型の天井設置カメラシステム >
今までの調理実習では、天井に取り付けられた鏡でデモンストレーションを見ていましたが、離れた席からでは見にくく、全員が近くで見ることは不可能でした。しかし、この度、カメラシステムが導入されたことで、高倍率、広画角、広範囲で撮影された映像が大画面モニターに映し出され、離れた場所からでも、全員が同じように手元や鍋の様子をはっきり見ることができるようになりました。調理過程の理解を深めることに役立っています。

<ブラストチラー&ショックフリーザー>
調理したてで高温状態の食品を急速冷却し、食中毒のリスクを減らすことができるブラストチラーと、食品を急速冷凍することで、料理本来の風味を保つことができるショックフリーザーの機能を併せ持った機器です。
食品の下処理工程から料理の提供まで計画的に行うことのできる調理システムに不可欠なもので、 実際の調理現場、特に病院等の集団調理では、以前から導入されています。
使いこなすための知識・技術を習得する必要がありますが、安全で安定した料理の提供、食材費や食品ロスのカットなどたくさんのメリットがあります。この機器が導入され使用できることにより、就職後スムーズに仕事をこなすことができるようになりました。もちろん、日頃の実習についても効率よく作業ができるため、計画的に授業を進めることができるようになりました。

テーブルコーディネイト特別講座(食物調理科3年)

 
12月21日(火)、食物調理科3年生がKURASHIKI Table & Life Creation 専任講師 小池佳子先生と公認講師 最所養子先生をお招きし、テーブルコーディネイトについて学びました。
食卓の演出技術を学び、料理の価値を高めることを目的に行いました。 テーブルコーディネイトの3K(季節、きまり、気持ち)をはじめとする基本や、花の選び方、ナフキンワークなどを学びました。


生徒たちは、それぞれテーマを設定しグループごとに、実際にテーブルコーディネイトを行いま した。
色合いや空間の使い方に最初は苦戦していましたが、講師の先生方にご指導いただきながら、納得のいくまで取り組みました。

セッティング後に、設定やコンセプト、シチュエーションなど、それぞれのテーブルコーディネイトについてグループごとに発表し、先生方から、「こだわって一生懸命考えられていて良かった。」などの講評をいただきました。

最後に、代表生徒が、「相手を思いやる気持ちの大切さや色合い、花の選び方などとても勉強になりました。卒業制作展示発表会でも今回習ったことを生かしたいです。」とお礼を述べました。