■歯科講習会(ブラッシング指導)
   
夏休みを前に、学校歯科医の渡部先生から、虫歯や歯周疾患の原因とその予防、そして正しいブラッシング方法についての指導がありました。
  
 
 まずは、渡部先生より
 虫歯を治したのにまた虫歯が出来たという方が多いのですが、治す前の食生活をはじめとする生活習慣を変えない限り、虫歯を治してもまた虫歯になります。そのためにも正しいブラッシングを覚えていただきたいと思います。  
 
  歯周病は歯垢(プラーク)に潜む病原菌が歯周組織に感染し、歯肉が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう病気です。予防には、歯垢(プラーク)を、正しいブラッシングで取り除く必要があります。

おすすめしたいのが、『バス法』というブラッシング方法で、歯に45度の角度で歯ブラシを当てて磨きます。

出血する場合には、『スクラッピング法』と言って、歯に直角(90度)に歯ブラシを当てます。1週間続ければ、歯肉の状態が良くなるので、45度の『バス法』に戻して磨きます。
 《上手なブラッシング方法》      
●歯ブラシの持ち方は、ペングリップで持ち、細かく(1〜2ミリ)振るわせていきます(毛先が歯間に入ったままの状態)。   歯をこする音は無音です。     
●歯ぐきとの境目の歯の部分は、磨き残さないように。    
●強い力でこすらない(小さい振動で歯ブラシを動かす)    
●磨く順序は、右利きなら下の右奥歯から磨き始めます。1カ所につき30〜50回ぐらいが目安です。     
     
今年度は、歯科講話(全校生徒対象)が実施できないため、特別に渡部先生からお話を伺いました。
 
[Q1]本校、生徒の虫歯の状況は?

[A1]岡山県の中では平均的な虫歯罹患率ですが、夏休みを利用した治療が思った程、出来ていないのも事実です。


[Q2]ブラッシングで虫歯の予防が出来るのですか?

[A2]正しいブラッシングをしていけば虫歯にならないですみます。夜の食事をした後ブラッシングをしたら、もう食べないことです。


[Q3]正しいブラッシング方法というものがあるのですね。

[A3]そうです。皆さんが、これまで磨いてこられたのですが、だんだん自己流のブラッシングになり、歯垢(プラーク)が残るようになったりします。そうなると、虫歯にもなりますヨ。


[Q4]虫歯を放置しておくと、どうなりますか。今、治療が必要ですか。

[A4]放置しておくと、冷水にシミたり、次にはお湯に痛みを感じるようになります。早く見つけて小さな虫歯のうちに処置をして、その後は虫歯にならない食生活とブラッシングを身につけてほしいと思います。


[Q5]虫歯の菌が身体中巡って、死に至ると聞いたことがありますが、本当ですか。

[A5]運悪く敗血症になることもないとは言えませんので、気をつけたいものです。
 
 
 
  80%磨けていれば、虫歯になりにくいものです。そして、歯磨き粉をつけると、さらに10%アップします。
       
       
みなさん、しっかり正しいブラッシング法で磨いてくれることを期待します。