■地域防災ボランティアリーダー研修
 
8月6日真庭高校(落合校地)において、高校生「地域防災ボランティアリーダー」養成研修がありました。本校からは、ボランティア委員会より2名、生徒会本部より3名の生徒が参加してきました。

災害発生時に備えて、高校生がいざというときの救援活動(被災者の救援・物資の移送・食事の提供など)で社会貢献できる「地域防災ボランティアリーダー」の研修が県内2カ所で行われています。   
●講話「高校生に求められる社会貢献とは」
 〜東日本大震災ボランティア体験を通して〜 
 
     
日本で唯一の防災学科のある兵庫県立舞子高校  生徒より発表の様子  「ヒトツナギお見米プロジェクト」を行った真庭高校  生徒より報告の様子   
     
     
東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県立農業高校  紹介及び被災体験話の様子   
         
         
       
日本赤十字社岡山県支部の方より 
災害救援用包装食ハイゼックスの説明の様子 
炊き出し作業     
《ハイゼックスを使用した非常炊き出し》    
1 専用のポリ袋に、お米(無洗米)と水を入れます。
(このお水はきれいな水を使用しましょう。災害時には、自動販売機から無料で提供されるので、水を入手することができます)  *サイダーも煮たら、水になるので使用可能です。
 
2 空気を抜きながらポリ袋を輪ゴムでしばります。
(少し水が出るくらいがいいかもしれません。空気が入っていると、膨張して爆発するので必ず抜くことをお勧めします)  
 
3 沸騰したお湯の中に、入れていきます。(この水は、汚れていても大丈夫です)    
4 30分ぐらいで出来上がります。    
ハイゼックスとは、熱に強いポリエチレンの一種で非常用炊飯袋として使用されています。    
       
       
●実技講習T 地震体験 〜自分の身は自分で守る〜   
       
過去の大地震(阪神淡路大震災・新潟県中越沖地震・関東大震災)から希望の地震を選択し、起震車(地震体験車)で迫力ある揺れを体感します。乗り込むと、前のモニターにこれから体験する地震が表示され、カウントダウンが始まり地震が起きます。    
        
全体が揺れるので、必死にヘルメットを押さえ身体を守るのが精一杯でした。   
   
   
●実技講習T 搬送訓練 〜地域の災害弱者を守ろう〜   
 
大規模災害時には、幼児や高齢者、障害者、負傷者などの災害弱者を支援することになります。そのためには、搬送技術を身につけ、お互い助け合いましょう。  
      
日本赤十字社の方から、担架で搬送する方法を教えてもらいました。負傷したところを守るための毛布の扱い方や、保持者の適切な立ち位置を学びました。
搬送者が男子生徒でも、みんなで手分けをして担架を使用すると難なく運ぶことができます。  
 
   
    《担架のない場合の搬送方法》
〜身近なモノを使って担架を作ろう〜

1 毛布を利用する方法
(毛布の端を丸めていって持ち手にします)
2 毛布と棒を利用する方法
3 棒と衣類を利用する方法   
 
↑写真は搬送方法3       
       
       
《その他の搬送方法》      
気を失っている人を背負うのは難しく、後ろに倒れやすくなります。    
 
   正しい背負い搬送
 
 
       
●昼食 非常食  
 
   ←非常食(缶詰)

真庭高校(久世高校食品科学科)にて開発されました。
カボチャを使ったビスケットで、美味しかったです。

 おまけ  
ハイゼックスでゆでたご飯とレトルトカレー    取材を受けています  
       
●実技講習U 災害時の備え  
 
       
日本赤十字社の方から、阪神淡路大震災時の支援体験を交えながら、災害時に負傷した場合に必要な応急手当(止血)や日頃の備えについてお話をうかがいました。阪神淡路大震災時には、自動車が使えなかったため、自転車が役に立ちました。AEDや無線機も役立ったので、日頃からAEDの設置場所を確認しておきましょう。   
       
       
●実技講習U グループ討議「高校生にもできる災害時支援とは」 
 
       
    まずは、グループ討議に入る前に緊張をほぐすため、グループ対抗で作業しました。新聞紙を使って高い「塔」を作りました。そして手を離した時に自立していれば完成です。  
       
次に「高校生にもできる災害時支援」というテーマで、グループワークを行いました。各自、付箋に「災害時にできること」を記入します。自分の意見を発表しながら模造紙に貼り付けていきます。同じような内容の付箋をグルーピングしながら、関連したグループを同士を線で結びつけたり、ジャンル分けをして意見を出し合いました。

その後グループごとに1分以内で発表していきました。高校生にもできる災害時支援について考え、他のグループの意見を聞き共有する中で、改めて自分たちの力で貢献できることを再確認しました。