■学部学科ガイダンス(普通科)   


6月19日本校で、学部学科ガイダンスを行いました。対象は、普通科1〜3年生(と食物調理科2年生進学希望者・食物調理科3年生)です。この日は、本来2講座(一人2分野受講)でしたが、台風のため1講座のみの開講となりました。
生徒の皆さんの感想を載せておくので、受講できなかった分野や気になる分野の参考にしてください。さらにもう少し詳しく聞きたいと思っている人はぜひ、各大学のオープンキャンパスへ出掛けてみよう!!


《学部学科ガイダンスの目的》
◆大学の先生から学問の概要を聞き、模擬授業を体験することにより、学部・学科の内容や違いについて知る。
◆今後の進路選択の参考とし、進路意識を高める。
 
   
1.人文分野
ノートルダム清心女子大学 文学部 准教授 星野佳之先生
『「普通に」という言葉―「若者言葉」を考える前に―』

先生に「文化とは何だと思う?」と言われ、花、水などとしか、浮かばなかった。たとえを上げることは出来ても、深く問われると難しい。でも、今回のガイダンスを聞いて文化ってこんなことかと思い知らされた。
私も「普通に」って言葉はよく使っている。でもよく考えて思い返せば、お母さんやお父さんにはなかなか通じないことがある。でも友達や兄弟にはごく当たり前に通じている。それは私が「普通に」を細かく使い分けて、時に意味が違うことになるからなんだと知った。改めて自分たちが使っている言葉を考え直すと面白いなと思った。
星野先生、ありがとうございました。(1年女子)
2.外国語・文化・国際分野
ノートルダム清心女子大学 文学部  教授 広瀬佳司先生
『アメリカ文学とユーモア』

昨年も広瀬先生の授業を受けたけど、今年のものはガラッと内容が変わっておもしろかった。まずユダヤのことについて話されたときはちょっとびっくり。私が最も尊敬すべき日本人の一人だと思っている杉原千畝さんの話をされたのは嬉しかった。ユダヤ人をホロコーストによって大量に差別、虐殺したからユダヤ人たちが使っていたヘブライ語は今余り残っていない。先生も言っていたけど、人を殺すということはその人の国の言語や習慣や文化をこの世から抹消してしまうことなんだと私は思った。それゆえに自分の国を大切にしながら他の国のことを尊重して考えていくことが大切なんだろうなと思った。(2年女子)
3.歴史分野
岡山大学 文学部 准教授 今津勝紀先生
『歴史を学ぶこと』

吉備の国の「きび」はきびだんごのきびではなく、昔の食べ物の事を「きみ」と呼んでいたことから来たそうです。「kimi」→「kibi」は、さむい→さぶい、さみしい→さびしいのようにm→bになることから言われるようになったということを知りました。私たちの先祖はアフリカ人だということも初めて知りました。とりあえず猿人だということは知っていましたが、細かいところまでわかっているとは思えませんでした。フランス革命とか遠い昔のことのように思えるけど、宇宙ができてから130億年くらいたっているので、そう見たらとても最近の事で人ができてからの歴史もちっぽけに感じました。もっと、歴史!といった感じでするのかと思っていたら、おもしろくて楽しく受けることができました。(1年女子)
4.社会・総合政策
鳥取大学 地域学部 准教授 中村英樹先生


国をよくしていくためにはやはり「国」という大きな単位で解決しようとしていくが、そうではなく、「地域」という小さな単位で見ていくことがわかった。確かに小さな単位で見ていくことで細かな所まで問題が発見、解決できると思う。人口の減少や社会構造、産業構造の変化など自分とも深く関係していることの話がたくさんあり、興味を持って聞くことができたし、現代社会の授業のようで楽しかった。実際の大学生活の話を聞いていると、調べて、行動、実践が大切だと思った。また、地域とも密接に関わってくるので良い経験が出来ると思う。(3年男子)
5.経済・経営・商業分野
大阪商業大学 総合経営学部 准教授 北室康一先生
『ケータイにまつわるビジネス〜経済学、経営学、商学の観点から〜』

北室先生が経済・経営・商学について、詳しく教えてくださったので、この学科のことをよく知ることができた。話を聞いた中で理解できないこともあり、難しそうだと思った。でも今までと違う新しい学科を知れて本当によかったと思う。今年はOCにたくさんいってこういった新しいことを発見しながら自分がしたいことを見つけていきたいと思う。それから、北室さんの漫談?を聞いていると、大学生活が充実していたことが伝わってきて、より大学にいきたいという気持ちが強くなった。大学選びのポイントなども教えてくださり、北室先生の話が聞けてよかった。(2年女子)
6.幼児教育・保育分野
美作大学 生活科学部 准教授 津田幸保先生
『リズムトレーニング』

幼稚園と保育園の違い、また、子どもが好きなだけでは保育士は務まらないなど普通では聞けない話が聞けてとてもためになった。日本人はリズム感が悪いことを知った。リズムはいろんな所に使われている。リズムを鍛えるダンスは難しかった。(1年女子)
7.教育(小中高)分野
鳥取大学 地域学部 教授 住川英明先生

今日の話は小学校の教師についてだったが、より教師になりたいと思った。教師の免許だけでなく、英語関係の免許や図書館司書の免許を持っていた方が教師になりやすいことは知らなかったので、よいことが聞けたと思う。大学の単位の多さにびっくりした。数年後は立派な大学生になっているかと不安に思う。今は自分に合う大学を探していこうと思う。短い時間だったが、貴重な時間だった。(2年女子)
8.福祉・社会福祉分野
美作大学 生活科学部 准教授 薬師寺明子先生
『社会福祉と福祉の仕事』

社会福祉とは 人が生きていくところが社会、社会なくして人は人になり得ない。
幸せになるための社会のしくみ作りを推進するための様々な取り組みだということを知りました。遊び感覚を交えた学習で楽しく勉強できたし、講師の先生が面白かったです。特にジェノグラム、エコマップなどが面白かったです。サザエさん一家の家族構成を描いたり、少し難しかったけど、楽しく出来ました。(1年男子)
9.理学・数理科学分野
島根大学 大学院総合理工学研究科  教授 内藤貫太先生
『統計科学の最前線』

コインの裏表の結果を調べるだけでも、たくさんの学者が研究していることがわかった。結果としては方程式をつくり、予言することは不可能だったけど、どんなことも努力されているんだなと思った。人間の脳はすべて結果にたどり着くまでに知らぬ間に統計学が行われていることには驚いた。でも話を聞くとなるほどなと思った。(2年男子)
10.環境・自然科学分野
鳥取環境大学 環境学部  教授 足利裕人先生
『暮らしの中のニセ科学』

一言でいうとすごくためになったし、とても面白かったです。自分たちの科学の力で日常にあるインチキを見破ることができるのにはすごいなと思いました。中学校で習ってきた科学の知識と身近にある鉄くぎ、食塩などで様々なことが分かってくるのはとても面白かったです。中学生の頃、HとかOとか化学式なんて、家とか生活でぜったい使わんじゃろうといっていたのを少し後悔しました。日頃の理科の授業も捨てたもんじゃないと思いました。(1年女子)
11.工学・電気電子分野
鳥取大学 工学部  教授 大観光徳先生

『液晶テレビの構造と原理』

人の目が色を見る構造がこんなふうにして脳に伝えているんだなとわかった。光にはまだわからないことや性質があるんだということがわかった。このことを進路に生かしていきたい。(3年男子)
12.看護分野
岡山県立大学 保健福祉学部 准教授 荻あや子先生

今まで患者さんの状態を診るのは医師の仕事だと思っていたけど、看護師さんも別の視点で判断することがわかった。難しい言葉がたくさんできたけど、その言葉の意味から教えてくださったのでわかりやすかった。看護師さんがどんな手順で患者さんの状態を判断するのかほんの少しでも教えてもらった。岡山県立大学が早くから看護学科を設けて少人数での授業を行っていることがわかった。自分の脈を測るとき、本当に生きているんだなと思った。(1年女子)
13.リハビリテーション分野
川崎医療福祉大学 医療技術学部  准教授 土屋景子先生
『リハビリテーションって何?〜理学療法と作業療法の違い〜』

理学療法、作業療法の治療方法など詳しく知ることができてとても勉強になった。患者さんのためにリハビリに関する人がグループで治療を考えたり、治療したり大変そうだったけどやりがいがありそうだと思った。リハビリはただ治療するだけではなく、QOLがさらによくなるように努めているのだなと思った。最後の亡くなった方にも最後のリハビリをするということも心に残りました。(2年女子)
14.栄養分野
美作大学 生活科学部 准教授 田中智子先生
『食べものと健康』

食事をすることは生きるために必要なことであり、また、ただ食べるだけでなく、体によいものやバランスを考えて食べることも大切だなと思った。生活指針にもあるように、家族や友達と話をしながら楽しんで食べることも大切なことの一つだと感じました。私はおかずが好きでご飯を食べないことが多いのですが、主食のご飯を抜くと栄養のバランスが崩れてしまうし、ご飯は炭水化物の総源で活動のエネルギー源なのでちゃんと食べようと思いました。(2年女子)
15.芸術分野
岡山県立大学 デザイン学部  教授 嘉数彰彦先生

『私をデザインする』

デザインの分野でも英語が必要だということが分かった。英語の勉強を頑張ろうと思った。自分の将来について目標を持ち、計画を立てて行動すること、自分をデザインすることが大切だとわかった。英語だけでなく、日本語も大切だと分かった。考えるだけではやる気はでなく、やってみるとやる気がでてくると知った。目標を立てるとやる気が出る、持続させるには達成感が必要とわかった。オープンクエスチョン、クローズクエスチョンについてわかった。自分の人生においていろいろなアドバイスを頂き、いろいろなことが学べてとてもよかったです。(2年女子)
16.スポーツ分野
川崎医療福祉大学 医療技術学部 教授 長尾光城先生
『スポーツ障害・外傷の予防について』

人間の幸せは「人から愛されること、人の役に立つこと、人から必要とされること、人から誉められること」
悩んでいたことがぶっ飛ぶくらいのいい話だった。運動することはやっぱり大切で、今勉強、勉強で、だからたまには外で体動かさなきゃだめだと思った。とてもパワフルでいかつい先生だったけど、言っていることは納得するし、説得力があって、ガッツがあって好きだ!私も将来のために勉強頑張る!(3年女子)
17.公務員/就職
大阪IT会計専門学校 進路指導室 課長 中川博幸先生

公務員の種類がこんなに複数あることを初めて知った。就職希望で、公務員という方向も少し考えていたから、今日の話を聞けてよかった。知能対策の問題がかなり難しかったが、解説を聞くと理解できておもしろかった。だが、実際試験に出ると解けない気がした。(3年女子)


各大学、学校の先生方、本当にありがとうございました。
今年度は台風の中、1講座しかできませんでしたが、大変有意義な時間だったようです。


リハビリテーション分野の感想の中で、
「台風の中わざわざ東高まで来てくれた土屋先生には感謝の気持ちが絶えません。こういう企画をしてくれた本校の先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。(2年男子)」というものがありました。
学校側としても、うれしい感想でした。しっかり、この体験を生かして進路選択の参考にしてほしいと願います。